今にいるだけ
バランス
良いことも悪いこともちょうど釣り合ってバランスをとっている。でもあなたは悪いことばかりにいつも注目している。だからそれと同じだけちょうどある良いことに全く気がついていない。身も蓋もない言い方をすれば今あなたがそこにいるということは、絶妙なバランスでそれが成立しているのであって、一度そのバランスを失うとあなたはここにいなくなるわけだ。だから、なんて今日はついているんだという日も、最悪で不運だと感じている日もすべてはあなたの演出でしかなく、それが絶対的な善でも悪でもない。絶妙なバランスでそこに見えるあなたをどう捉えるかの楽しみなんだよね。とにかく喜びにあふれるにも、悪態をつくにも、あなたがそこにいるという大前提を忘れてはならない。
その日暮らし
だから、本質的には今夜寝て明日目覚めることの繰り返しができてることが奇跡なんだ。それをどんな色にするかはあなた次第であって、それを心から楽しめるならばあなたはとても大きな充足を得られるね。でもそれがいつの間にか当たり前になって、単調に捉えるならばつまらない人生となる。だから喜び溢れた毎日なのか、それともつまらない日々の繰り返しなのかを決めているのはあなたであることは間違いない。それが証拠に、突然病気になって健康を損ねたりすると、なんでもない動作や行動が途端にできなくなる。そこでようやくあなたは健康だったありがたさを再確認して、つまらないとつぶやける幸せに気がつくわけだ。そういう特別なイベントが無い限り、このドラマティックでもない淡々とした日々がずっと続くなんて思い上がってしまう傾向にあるわけだね。
刹那
そう、だからこの瞬間だけを思ってとびきりのひとときにすればいいだけなんだ。未来や過去を先にあれこれ考えるのをやめて、今あなたは何ができるだろう。もしやりたいことがあればやればいい。でもそんなことをやってしまうと後始末が大変だと妄想して、せっかくのやれるチャンスを見逃す毎日だ。日々何気なくやっていて、もう少しこうなればどうだろうと思ったら、あれこれ逡巡する前にやるのが一番あなたを幸せにする。だからよく言われるのは思考ではなく、行動であれとなるし、口先だけで信用するのではなく実際のどうしているのかをみると人柄を見抜くことができるとされるのはそのせいだね。もちろんそれをやるもやらないもあなたはいつも環境のせいにするけれども、その環境を生み出しているのも実はあなただね。そうするとすべての言い訳の正体は、なんてことのないあなたの自作自演でしかないという結論になる。言い訳するのが楽しめるのならそれでもいいけれども、実はそれはあなたに言い聞かせているのならいつでも撤回できるね。