不完全

日々

完璧主義

気が済むまでやり通さないと不安になったり、もやもやしたりすることを強く感じるあなたはもはや完璧主義の病に罹り始めているのかもしれない。あなたの思いが100%叶わないと不満に思ったり、やりたいことがすべて出来ないとモヤモヤしたり、あなた自身が伝えたかったことがすべて言えないと不満に思ったりして、常に充足からは遠ざかった人生を送っている。もしそうであるならば、視点を変えてうまく行ったことを探すようにした方がいい。そんなことぐらい叶って当たり前と気にもとめないところにフォーカスする練習によって、なんとなく不満と不安に苛まれていた毎日が少しずつその正体がわかってくるはずだからね。それを世間では気づきとか言ったりするけれども、そんなことすらどうでもよくなるぐらいに今十分に恵まれていることを感じることが大切だ。

原因

なら、どうしてそうなってしまったのか。きちんと、ちゃんとやらないといけないという病はどこからきたのかを少しだけ考えてみる。そうするには、おそらく物心ついた幼き頃に遡ることが多いと思う。テストで満点だったら友人も母親も親戚も大いに喜んでくれて、あなたは誇らしかった経験が見つかるだろう。または、頼まれた家事のお手伝いで頼まれたことだけでなく、それ以上にあなたは先読みして気遣いをしてやったら、あなたが幸せに感じるぐらいに褒められ感謝されただろう。そこであなたは、なるほど100点満点以上のことをすることで幸せを感じられることを知るわけだ。なら、もっと丁寧に全身全霊をかけてやればもっと幸せになれると確信するようになる。だからどんなことであっても全力でやろうとする。その姿勢は尊敬の眼差しを向けられることが多いからね。それで知らず識らずのうちに何事にもあなたなりの完璧を目標にする癖がついてしまったわけだ。

欠点は魅力

そうであっても、やっぱり苦手なことがあるのは事実だね。全力でやらないといけないと自ら決めたルールではあるけれども、やっぱり苦手なことはどれだけやってもうまくいかない。そのことはあなた自身が一番よくわかっている。それでまた不満と不安になって絶望してしまうわけだ。やっぱりあなたは完全ではなく、あの人なら簡単にやれることであってもとても叶わない。それで不思議なことに何でもできるようになるということがあなたそのものの価値だとすり替わっているね。そうではなくて、あなたらしさやあなたの価値はそこにあるわけではなく、なんでもできないからこそなんだけれどもね。だからあなたができることをやってあげるだけでいい。それ以上に期待されたりするだろうけれども、それはあっさり裏切ってしまえばいいんだよ。だってそれを含めてあなたは光り輝いた確固たる存在なんだからね。完璧主義なんていう病は仮病に過ぎないよ。不完全であるからこそあなたは魅力的なんだから。