認識の中

日々

見ている世界

ずっとあなたはあなたが思うがままの世界に生きている。あなたが見たいものが見え、それ故にあなたの世界がどんどん固定化されていく。いやいやそんなことはなく、どちらかというと広く意見を取り入れるべくあなたとは違う意見ばかりが気になって、まぁ、そんな風に考えるのもありだなと自身ではとてもフェアに客観的に判断しているつもりだろう。けれども実はそれはまやかしであって、あなたの客観性はあなたが主観的に生み出しているものに過ぎない。だからあなたはあなたが思うままの世界がずっと目の前に広がっている。まさかそれがかなり偏った世界だとも全く気がつかないままにそうなってしまっているね。

ゼロイチ

全くあなたがこれまで知りもしなかったことが、突然降って湧いてくるようなことがあっただろうか。おそらくはあなたがしらないことはあなたの世界には何一つ取り入れることなんてなかったのではないかな。もちろんあなたは見知らぬ土地へでかけてみたこともあるだろうし、これまで経験してこなかったことをあえて選択してきたという自負はあるだろう。だから自らではどちらかというと柔軟性をとても大切にしてきたし、新たな挑戦と既存の経験の間で、思い切って勇気を振り絞ってチャレンジしてきたはずだと思っている。はてさて、そうやって未知の世界に飛び込んできたつもりのことは、本当にそうなのかな。

知らないこと

あなたがチャレンジした新たなことは、実はあなたがそれを認識している限りにおいてはまったくもって知らないことではない。それは、まだやったことがない選択肢でしかなく、ずっと前からそれがあなたの世界にはそれがあることを横目で見ていたことに過ぎない。したがってまだ見ぬ新たな挑戦といよりは、むしろあなたの世界の中でのわずかな方向転換に過ぎない。これはどうやっても未だ知り得ぬことは、あなたにとってはなかったことであり、未だにそれがあるということすら知る方法は残念ながらどうやっても見つからない。なぜならそれは見えもしないし、聞こえもしないし、感じることすらできないからだね。どんなに目を凝らしてみたところでやっぱりどうやっても認識することが残念ながらできない。身も蓋もない言い方をすれば、あなたの世界でそれが見えるまではどうしようもないことだね。