高確率で幸せである
3分の1
あなたの世界はすべてがなにかしらの思い込みでできている。例えば小学校で習った3分の1。これは少数で表すと0.3333333..と無限小数となる。これだけ捉えるとなんだかもやもやするね。3分の1を3倍するときれいに1になるのに、無限小数に3を3倍にしても0.99999..と1に限りなく近くなるとはいえ、1じゃないと思ってしまう。でもその原因はあなたが10進数に慣れ親しんでいるというだけの理由でしかない。指折り数えてしっくりくるだけの理由で今や世界中で使われているけれども、それが絶対的に真実ではない。数学や算数が得意ならば数の数え方は様々であってその一つだけを信じ込んでいるだけに過ぎないことを理解しているはずだ。コンピューターは0と1だけで複雑な計算は問題なく可能であるし、身近な時間の単位は60分で繰り上がって1時間になるし、1ダースは12個が基準だね。円の角度もなぜか360度で一周するわけだし、あなたは算数が苦手でもそれらを当たり前のように使いこなしている。
あなたの基準
日常でふだん便利に使っているのが10進数で、10の次は桁が繰り上がるとわかりやすいと勝手に思っている。ところがある数をどう表すかなんていう表現方法は実は無数にあって、どうであってもそれは決めの問題でしかなくどれもこれも間違いではない。ただ単にそれが使いやすいと教えられただけのことだ。なぜか1日は24時間であって、その3分の1は無限小数にはならなくてぴったり割り切れて8時間だね。そこに何ら違和感なんて感じない。要するに都合に応じてそういう世界をあなた自身が自由自在に操っているだけとなる。だからこそあなたの世界は思い込みだと断言できるわけだね。世の中すべて10進数でできているみれば3で割るとしっくりこないと感じるけれども、それが他の数え方にするだけで何ら問題はない。そこからの気づきとしては、あなたの世界はあなたがどれが好きかだけに依存しているだけなんだ。
幸せの条件
同じようにあなたがいつも切望してやまない幸せも、じつはあなたがどういうことを基準にするかで大きく変わる。つまり絶対値が存在しないということでもある。例えば数学的に検証してみても、あなたは高い確率でずっと幸せだったということになる。例えば恋人がほしいのも幸せになりたいからだし、お金がたくさんあればいいのにという願うのもそれが幸せにつながるからだし、ライバルとの競争で勝ちたいと思うのも幸せだと思っている。もっと極端いえば刺激が欲しくてもっと不幸せを体験したいと思うのも、結局はそれが幸せに感じるからそうしたいわけだ。とにかく二者択一的にもあなたはより自らが幸せになる方を選び続けている。その選択がまったくもって一度も当たらない確率の方が桁違いに少ないことは言うまでもないだろう。すなわちあなたの幸せの選択が小さく見れば2分の1、俯瞰すれば無数の選択の中ですべて外し続ける方が難しい。だからおそらくはほとんど叶っているはずだと考える方が自然だね。そう、幸せの中で、もっと幸せになりたいと思っている。それこそまさに幸せの真っ只中だから成立しているに違いないね。