今何ができる?
できること
今何ができるかをちょっと本気で考えてみるのもいいかもしれない。もちろん、だからといってそれに固執してしまっては本末転倒だ。ただ、今を生きるとは目の前の出来事に身を委ねて全力で乗っかるということ。そしてその上でなにかできることを探してそれを屁理屈こねている暇があるのなら愚直にやってみることだね。もちろん、どうせ思考上のあなたはそんなことはすべて無駄だとわかっているだろう。それでもその無駄を楽しめるぐらいに真剣に取り組むことがあらゆる杞憂から逃れられる唯一の道であることは間違いないね。ようするにあれこれ考えるだけの暇があるから、心配と不安で頭が一杯になってしまうわけだ。とにかく貧乏暇なし、一息つく暇もなくやれることを精一杯やることが、実はあなたが待ち望んでやまない、いつか成功したときという瞬間そのものなんだ。
挑戦をやめる
ところが現実は厳しいと感じているね。何かに挑戦し続けるためには必要なものが多すぎると感じている。時間も資金も体力も三つ巴で揃っていないとうまく行かないからだ。時間があってもお金がないと十分に挑戦できないし、それだからお金を懸命に稼ごうと集中すると、今度は時間が不足してしまう。それでも我慢してようやく資金を手にした頃には、今度は体力が心もとなくなってしまっている。なんだ、結局人生は無理ゲーじゃないかと言われるのはその所以なわけだ。挑戦し続ける三要素をきれいに揃えるなんて、夢のまた夢だと感じてやっぱり絶望の淵に落ちてしまうね。仮にそれがたまたま揃ってうまく行ったとして、今流行のFIREなんていうのを実現できたとしても、その後の人生はアディショナルタイムとしては長すぎてやっぱりもやもやしたり、若き挑戦者に嫉妬したり、マウントしたりしてろくな人生ではなくなってしまうだろう。
苦悩の喜び
そうやって一周してみると、夢や希望がことごとく叶わない今が、実はすでに幸せの絶頂だと知ることになる。そう、体力もそこそこあるし、お金は少ないけれども明日どうなるようなほどでもなく、時間はないなりに捻出しようと工夫すれば少しだけ確保できる。すべてが100点満点ではないけれども、その中で0点でもない。そんな奇跡の中にあなたはすでに到達しているわけだ。だからこそあなたはそれが合格点に達するのを心待ちにするぐらいの余裕すら生まれている。なんということでしょう。あなたはすでにそこそこハイレベルで幸せに包まれているわけだ。その勘違いに気がついた人は、苦しみを楽しみとして、お金の不安はずっと感じられる幸せを噛み締めている。さてあなたはどんな状態だろう。ちょっと見つめ直してみるのも、今しかできないことだね。