現状把握
何を思うか
いつもSNSを見て、あなたは豊かさの向こう側にいるように錯覚をしている。それでまだ見ぬ娯楽であったり、豊かな生活だったり、贅沢品に囲まれる生活を夢見ている。それ自体が不幸の真っ只中になることも知らずに、それらが手に入りさえすればどれほど幸せだろうと夢見ている。いわばずっとあなたは夢の中に生きているわけだ。ところがその夢を見られるという幸せにはまだ気がついていない。手の届きそうのないものばかりを求めるがあまりに、楽しみはいつもあなたのそばではなく向こう側にしかないと思いこんでいるね。まぁ、それが資本主義社会の罠なんだけれども、そこにどっぷりと浸かってしまっているわけだ。だからといって今更江戸時代に戻れるわけでもないなんてうそぶく人の意見も納得していたりする。それもこれもあなたを不幸に陥れる罠だとも知らずにね。
遊園地
夢を売る商売の典型的なものとしては、いわゆるテーマパークやレジャー施設のようなものがその代表だろう。そこに出かけることができるという喜びにすっかり虜になっている。野原の野草をみたり、少し近所を散策したりするよりも、お金を支払って夢を買うことの方が幸せだと思っている。そんな欲望の渦に巻き込まれてしまっているね。たしかに緻密に計算されたテーマパークは行けば感動を生むように良くできていることは否定しないよ。でも、時間が来てやっぱり夢から覚める瞬間が必ずあって、ああ、また来ようと思うがあまりに、そのギャップのせいで夢から覚めた現実が辛く悲しいものになりがちなのはいただけないね。あなたは近所の散策でも十分楽しいし、ごちそうではないけれども、愛する家族の手作りの料理を食べられるのも同じように夢のような現実だということにいつまでも気がつかないままとなっている。
理想の暮らし
そうやって、あれもこれも手にするためにはなぜかお金が必要な社会だ。だから少しでもたくさんお金を稼ぐことが人生においての主要課題となっている。だから普段の生活を倹約して、また夢の国を訪れるために明暗差がより明確になってしまう。あなたは難なく呼吸ができて、清潔な水を飲むこともできるし、少しばかりのお金と手間さえかければ自然な食物を手にすることがすでに叶っている。TVやSNSで映し出されるようなごちそうではないけれども、あなたの身体には優しいものを毎日食べている。そのもともとの幸せを見逃すのは、結局その向こう側の刺激的な世界を求める姿勢がその原因だ。そんなに心配しなくても、つまらないと思えるぐらいの仕事があって、ごちそうではないものの味わって食べられる食事を手にすることができ、清潔を保つことができる環境がある。そしてそれを夢の国だと思って望んでやまない人々も世界には溢れている。それを知るだけですべてが変わるわけだよ。