お値段以上

日々

値段

欲しい物があって、それがちょっと手には届かないくらい高価なものだったりする。するとあなたは普段の収入の低さを呪い始める。さらに、それぐらいしか稼げないことに不満を感じる。行き過ぎるとそれは社会が悪いなんてどんどん飛躍していって、最後には身近な環境や上司にその恨みが向かってしまうね。それは現代社会ではよくある話で、すぐさま生きる価値に結びつけてしまって、最悪な行動を起こしたり投げやりになったりする。そうやって翻弄されていつもお金のことばかり気にするような暮らしの中で、すべてに呪いの言葉をかけ始めてしまう。一体それはどうすれば解決できるのだろうかとね。

エコ

それで、できるだけ安く同じようなものを手に入れようと探し始めるわけだ。情報があふれる時代なので、探せばちょっとした中古品だったり、個人売買で見つけたり、怪しいサイトに誘導されてしまう。安いことがお得だと思っているあなたにとってそれらはキラキラ輝いて見えるだろう。それでオトクにゲットして満足感に浸るけれども、でもすぐにまた不満が見つかってやっぱり安物はダメだとばかりに、また不満の日々が繰り返されるわけだ。何度もそんな体験をしているのにも関わらずに、相変わらずまた同じことをやっていまっている。おそらくはずっとそんな生活で辟易しているんじゃないかな。そこで気がつくのは、その高価なものは本当にあなたにとって必要だったのかということ。もっというと、それは本当に欲しいものだったのかということだ。

何を得たのか

もちろん、必要なものを諦めろと勧めているわけではない。それがあれば暮らしが豊かなになると確信しているものは、何はともあれ一旦手にできるものなら手にすれば良いね。でも、法外な値段のそれらはおそらくは代替品が必ず見つかる。それは表層的なブランドだったり、資本主義に踊らされて高いものは良いものだという盲目的な思い込みを捨てればの話だ。機能を求めているのか、ブランドを自慢したいのか、あなた自身に問いかける力さえあれば、欲しいものの本質が見えてくるだろう。贅沢品は不要だという説教じみた意味ではなく、それを持つあなたと波長が融合するかどうか。その一点を感じ取る力が必要だね。一般的には、買わない理由が値段なら即座に買えばいいし、安くてお得だと思って買うのはやめておいた方がいい。そうすると偶然今買うことができるものたちがキラキラ輝き始める。そうするとあなたの世界は一変すること間違いなしだよ。