直感

日々

深刻

あなたはどうってことのないことを、いつも深刻に受け止める癖があるね。いやいや、これは一大事だとばかりに大騒ぎしているけれども、結局はいつものように無事に解決しているか、そのまま放置しているかのいずれかだね。そしてあなたは峠は越したとほっと胸をなでおろす。そこで意識的に振り返ってみてほしい。それは本当に一大事だったのかをね。もちろんそのものさしはあなたが作っているわけで、あなたがすべてを測っているわけだ。そのものさしの目盛りは人によって違うと言われている。だから他人にとってはどうかは知らないけれども、あなたの目盛りに照らし合わせてみるとやっぱりのっぴきならない状態だったと確信するかもしれない。なら、人によってその目盛りの幅が違うことをあなたは説明することはできるかだろうか。

優先順位

目盛りが違うことの説明の一つとしては、何を優先して生きているかということが挙げられるかもしれない。例えば大事な会議の直前にあなたの愛しい家族が急病で倒れて病院に運ばれたという連絡が入ったとする。あなたはそこでどうするだろうか。会議を終えてから大急ぎで駆けつけるのか、それとも会議をキャンセルしてすぐさま駆けつけるのか。そのどちらも良いも悪いも、正解も不正解もない。単にあなたの生き様がそこにあって、そのどちらも選択することが可能だね。もちろん仕事は大切な家族を守るためにやっていることであるし、かといって家族の一大事に放っておくにはいかない。例え駆けつけたところであなたは何ができるわけではないかもしれない。病院ですでに適切に処置されているのなら、会議後でも大丈夫かもしれない。いずれにせよ、あなたがとった選択そのものがあなたであることには間違いないね。

大切さ

何が大切なのか、大切さの基準は一体なんだろう。会社の重要な会議によって膨大な取引金額が決まるとしても、それはあなたにとってはどんな意味を持つだろう。それを棒に振って愛する家族のために駆けつけたところで、あなたはおそらくそばにいることぐらいしかできない。もっと言えば例えば緊急手術中ならば待合室のベンチでやきもきしながら待つしかないかもしれない。そのときあなたは何を思うだろう。自らの無力さを呪うぐらいしかせいぜいできることはないね。それでもあなたはその選択をしたというのは真実であり、あなたそのものであることには間違いない。たいてい迷うときはあなた以外のなにかを見つけて言い訳を探しているときだ。もう、それはあなたの直感に任せればいいね。連絡を受けたときのその気持ちに従えばいいだけのことだよ。