歌い続ける
静止
だいたい不安になったり、余計なことを想像したりするのは暇なときだね。そうなったときに注意深く自らの状態を観察してみよう。おそらくは動作的にも肉体的にも止まっている部分が大半になっているはずだ。それがわかると、忙しく何かをやっているときにそうならないのには理由があることに気がつくだろう。後で振り返ればもうそれどころではなかった、というように、とにかく目の前のことに対処しなければならないので、そんな悩みや不安を考えている時間がない。そうして過ごした時間は、必ず後で振り返ってみればあっという間だったというに違いないね。
忙しさ
得も知れない不安から逃れる方法がそこにある。とにかくなんやかんやと忙しく過ごすことができればいいだけだ。たいてい思い悩むなんていうのは暇なときでしかできないことだ。もちろん忙しくしていても急に不安に駆られることもある。けれどもそれに対してじっくりと向き合って答えを探している場合ではない。だからとりあえずこれが全部片付いてからゆっくり考えようとその場では決めることしかできないね。そうして、一段落ついた後で、それと向かい合うために思い出そうとしても、おそらくはそんなことをで何を心配していたんだ、というオチになる。すなわちあなたの悩みの大抵は、そんなものでしかないということだけは知っておいたほうがいい。
鼻歌
だから、急に襲いくる不安に打ち勝つ良い方法がある。もしそうなったら、鼻歌でもなんでもいいから歌ってみるといい。できればお気に入りのナンバーがあればそれがいいし、歌詞をよく覚えてなければメロディーラインだけハミングするだけでも十分だ。さらに特に音楽に興味がないのなら、誰でも知っている童謡なんかおすすめだ。とにかくふんふん歌ってみるといい。すると、なぜか楽しくなってくるだろう。しかも心も安定する。鼻歌はごきげんなときに自然と出る行為なので、それを逆手にとって意図的にやってみよう。そうすると、案外単純なもので、ごきげんな雰囲気にすぐに変わることができる。そう、なにがあっても歌い続けることがあなたにとっての幸せへの道であることは間違いないよ。なんてことのない鼻歌には秘められたパワーが備わっているということだね。