世間体

日々

下馬評

あなたはいつも誰かが誰とどうしたとか、どんな発言したとか、おおよそ思いやりのない態度をとったとかで話がもちきりな世界ににいる。冷静に考えてみれば知らない人がどうしたところで、あなたの人生になにか影響を及ぼすことなんて1ミリもない。にもかかわらず、なぜか憤慨してどうしても許せない気持ちになってしまう。その原因の一つとしてはあなたもそれをやりたいと思っているけれども、なんとか我慢して理性で抑え込んでいるからだね。みんなそうしたいのに、そうしてはいけないと抑圧されている中で、自由奔放にあなたより豊かで恵まれた環境でぬくぬくと暮らしている人がそれをやるから、強烈にあなたは嫉妬の感情に支配されている。まぁ、あなたがどう思うかも全く持って自由だけれども、だからといってそれを呪いの言葉で罵るという行動に出た瞬間に、あなたもその呪いにかかってしまうから気をつけた方がいいね。

暇な人生

そうやって、いつもあなたは他人の人生の中で生きている。悲しいことにあなたはせっかくのこの世をあなたのためだけに楽しめないままで今日まで生きてしまっている。そんな他人のことを気にしてしまうのも、あなたがやるべき人生が目の前に現れていないからに過ぎない。もしあなたが熱中している何かがあれば、そんな情報さえ目にも止まらないだろう。まさにそれどころじゃないからね。ところが自分自身を見失ったままでずっときているから、誰かがどうとか、何かが気に入らないとか、まるで評論家か、正義の味方になったかのように振る舞うしか、その暇な時間を潰せないわけだ。まずはそこに気がつこう。誰かにクレームを入れたり、本当かどうかもわからない情報に翻弄されたりしているだけでは、あなたが目指す正義のヒーローにもなれないままになってしまうからね。

ありがたい

そんなことよりも、今のあなた自身に迫りくる選択に注力しよう。いつもあなたは無条件に、誰かの顔色を伺って良い方を選ぶことにしている。もしくは、損か得かを比べて、得する方を選ぶようにしている。そうやってなんの熟慮もないまま、機械的に選んだ道が実はすべて嫉妬に狂う原因を生み出している。人生の終着点はおそらくは皆同じところに向かっているのだろうけれども、例え遠回りで損な道であっても、あえてそれを好きで選んで歩いている人の方が、あなたのような地獄絵図の道を上手に避けているね。だからあなたは他人をずっと罵るわけだけれども、それをしたところでいずれは同じ終着駅に辿り着くこともなんとなくわかっているね。ならばそれを今すぐやめて、あなたが好きな道を選ぶ練習をした方がいい。もう損得とか世間体とかそんなものから脱却する段階だと教えてくれているとも言える。あとはそれを受け入れるかどうかだけだね。