あなたは何一つ解決したことがない

日々

人生の楽しみ

いつもあなたは小さな人生の楽しみに囲まれて生きている。どれだけあなたの頭の中がネガティブで不幸でいっぱいになっていようと、あなたは顔を洗うこともできるし、靴を履いて外を歩くこともできる。ちょっとした痛みがあったとしても薬に手を伸ばすこともできるし、暑ければシャワーを浴びたり服を着替えたりもできる。何が言いたいかと言うと、絶望の淵にいると思い込んでいたとしてもそこから一歩内側に歩を進めることができることが、すでにあなたに備わっている能力に違いない。それを今はあなたの頭の中でガン無視しているだけで、その能力が消え去ったことがないはずだ。

ちょっとしたことで体調が悪くなればより明らかになるだろう。今までなんの意識もなくやっていたことが、大事になったりする。そこでさらにあなたはこんなこともできなくなったのかと嘆いて不幸の世界をわざわざ再構築するだろうけれども、そんなこととあなたが馬鹿にしているそれは、今わかったように奇跡に近いぐらいの優れた能力だったわけだ。ところがそれに困ったことが今までなかったから、それがいつの間にか当たり前だと思いこんでいただけだね。そこで気がつくだろうか。あなたのその忌まわしい病は、あなたにそのことを知らせにわざわざ起こっている。でないと、あなたはずっとそれを知らないまま、本当は稀に見る優れた存在であることにずっと気がつかないでいるからね。

トラブル

だからあらゆる面倒事や困難はあなたにとってはご褒美なんだよ。わざわざそれであなたの優秀さが際立つように知らせてくれている。ただ難点があるのはこれまで当たり前で無意識にやっていたことにあなたは全く覚えがないから、それが不幸で最悪なことだと勝手に勘違いして、さらに悪いことにそれをあえて増幅し続けてしまう。そもそもでいうとあなたはなぜにそれほど思考に頼ってしまうのかというと、思考があなたのすべてだと勘違いしているし、思考がこれまでのトラブルを解決してきたと錯覚しているからだ。それであえてあなたに伝えなければならないことは、「あなたはこれまでのそれらを何一つ解決したことがない」という事実だ。あなたはそれをにわかには受け入れることができないだろう。でも、大事なことだからもう一度伝えるね。「あなたはこれまで何一つ解決したことがない」んだよ。思考が楽しみを超えて苦しみになってしまうなら、やめたほうが得策だね。