素敵な贈り物
贈り物
贈り物は基本喜ばしいものだと思いこんでいるけれども、実のところそれで困惑していることも多いだろう。そう、贈り物はあなたの意思とは裏腹に一方的に送りつけられてくることがほとんどで、たまたまあなたの好みと合致すればラッキーだけれども、ほとんどの場合今はそれじゃないというものも散見されるね。普段の生活にでも当てはめてみると、全く同じくそんな状態だね。面倒な厄介事なんて求めてないのに、突然問題が発生したり、今それじゃないという出来事が急に起こっててんやわんやだったり、体調が急に悪くなって治療に専念しなければならなかったり、楽しみにしていた旅行の日に大荒れの天気だったりと、まぁ恨みの一つも言いたくなるね。いつもそれらはすべてあなたが望むとも望まぬとも一方的に送りつけられてくるわけだ。
昔は良かった
そんなものが予告もなく急にやってくるものだから、あなたはそれがない昨日ばかりに注目してしまう。これさえなければ幸せだったのにと悔しい思いでいっぱいになっている。不思議なことにいつでも過去は一つにまとまっていて、その昨日のことは、小学生の頃だったり、幼少のころだったり、つい数時間前のことだったりする。すべてそれらはいつでも自由自在に姿かたちを変えて、あなたにとっては昨日のこととなる。過去は今作られているという意味はそういうことだね。あなたはまるでタイムマシンに乗って過去をどれだけ遡るかのタイムラインを都合よく設定している。それらをひっくるめて言うと、今じゃない、という一言に尽きるね。でも、ならいつなんだという問いには返答に窮するわけだけれどもね。
受け取り拒否
だからあなたは、好みのものだけ受け取りたいわけで、それ以外は受け取り拒否をしようとしている。ところが、それらはいわば強制的かつ一方的にいつも送りつけられるわけだから、実はその選択肢はない。問題事も厄介事もまずは真正面から受け取ることからすべてはスタートするわけだし、それしか方法もない。それ以外をなんとか選択しようとしてもあなたにはその力すらない。でもその一方的にやってくる贈り物の好き嫌いに関してのみ、あなたが唯一決めつけることができているね。ほとんどが今じゃないことばかりだと思っているけれども、逆に言えば今だからこそその厄介事がやってきたと見えてくると、世界は一変するね。あなたにすべてが好都合でしかないものばかり与えられる至極の世界にね。あなたが勘違いしていた望まぬギフトは、実はあなたにとってはベストタイミングでいつもやってくるのだからね。