自然のエネルギー

日々

夏の季節は海へでかけて楽しむ人が増える。海辺でのんびり波音を聞いて過ごしたり、ビーチパラソルの影を追いかけて海風に吹かれて暑さを感じつつも、その中の涼を楽しんでいる。または波や風を五感を通してキャッチして波乗りなどのマリンスポーツなんかもいいね。浜辺に行けば、それぞれがそれぞれの楽しみで溢れている。一方で水難事故も多発するのもこの時期だ。できれば安全であることを願うばかりだけれども、どんなことにもノーリスクというわけにはいかないのも知っている。冒険には危険も隣り合わせだからこその愉悦がそこにある。もしかしたら今日で最後かもしれないというヒリヒリしたスリルもまた、生きるという証でもあるからだ。もちろん細心の注意を払うべきであることは言うまでもない。

フィーリング

海を考えることなんて誰もしていない。でもほとんどの人はそれを感じている。浜辺で暑くなってきたら海でその冷たさを感じている。海のしくみやその向こう側を考えても何も得られない。けれども、遠くの水平線を眺めてその大きさを感じることはできる。そう、考えるなんて大自然を目の前にしたときには、なんの役にも立たないね。浜辺に来るまでは、昨日までの仕事のことや、人間関係の悩みや、思い通りにならない出来事に心を費やし、思考を何度も巡らせていたけれども、海を目の当たりにした瞬間にそれらが吹き飛ぶ爽快感がそこにある。あなたがせいぜい背伸びして俯瞰できる範囲を優に超えていることを知るからだ。考えるな、感じろ、なんて言う言葉さえ陳腐に思えるぐらいにね。

ルーツ

あなたもその大自然の一部でできている。そしてそこが拠り所でもあることを改めて感じている。照りつける太陽光の中、ヒリヒリと皮膚が焼ける感覚の中で、あなたは間違いなくここがルーツだと確信している。そう、普段気取って暮らしている毎日が、とても狭隘な世界であり、かつあなたが思っているほど大事なところではない。そう感じられるから、海に限らず山や川も含めて自然に吸い寄せられている。家にこもって過ごすのも悪くないけれども、できれば思い切って自然と戯れることで、あなたの正体を再確認するといいね。命の源でもあるエネルギーがそこに溢れているのを感じつつ、なんとなく恐怖と畏怖も同時に受け取っているのは、それほどまでにあなたの秘めたるパワーがそこにあるからだ。あなたを生み出すことも消し去ることもいとも簡単にできる流れがそこに横たわっている。