一日一生
今日
昨日とは違って今日はいつも新しい日だね。でもあなたは昨日と比べてそれをいつまでも引きずってしまう。昨日にちょっとついてないことが起こって、おそらくそれはこれからもしばらく続くだろうと、自我がそれを連続する未来として固定してしまうからだね。それなのに、現実はほんの一瞬先のことすら予測もできない。昨日ちょっと苦手だった会議が今日のスケジュールに入っているだけで、今日という日の色を決めてしまっているわけだ。でもすべてにとって今日という日は全く過去や未来に関係なく迎えられた新しい日であることには間違いないね。だから、今日の会議も同じようになるかもしれないし、ならないかもしれない。こればっかりはやってみないことには誰にもわからないね。
時間という幻想
過去や未来というのは、あなたの中で勝手に決めているだけのものでしかない。ということは、過去と未来はある意味好きなように変えてもいいわけだね。しかしながら、なぜかあなたはどちらかというとあまりよくないと思えることにしてしまう癖がある。楽観的でありたいと思いつつ、最悪な結果をあらかじめ予習しておくことで対策を考えたいと思っているからだね。さらにそれはどうしてそうする癖がついたのかと考えてみると、自らが傷つくことをできるだけ軽減するための予防線を張っているだけになる。まだ起こってもないことなのに、まだ傷つくとは決まってはいないのに、一事が万事そうすることで万が一のことに保険をかけているのと同じだね。はてさて、その保険はあなたを本当に守ってくれているのかどうかは時々確かめた方がいいかもしれないよ。
明るい日
あなたは今朝目覚めた瞬間に新しいあなたになって、この世に降り立っている。そしてそれ自体は過去も未来もなくちょうど生まれた瞬間と同じゼロの地点にいる。そういう意味ではすべてはいつも初体験だね。ところが、またこれか、と思い込んでしまうことで、そのこと自体の微細は違いをすべて見逃してしまっている。ああ、もうだめだと思う前に、ほかになにか手だてがないかどうかを考えるようにした方が人生はより充実すること間違いなしだね。そして今朝目覚めた意味はそれを体験するためだ。昨日も明日もなく今日という日を精一杯生き抜くことの連続が、まさに今を生きているという事実だからね。さて、今日という日はどれだけ全力疾走できたかな。やり残したことはどれだけだろう。そして、また明日あなたが目覚めたならばまさにそれは奇跡だ。そこには感謝しかないはずだね。