叶わぬ幸せ
叶わぬ夢
いろんなことが不足しているのが常だね。だからそれを理由にして言い訳ばかりの人生だ。お金が足りないから始まって、経験だとか、スキルだとか、社会的な地位とか名誉もそうだろう。それらを言っているときには決してその願いは叶わない。なぜならできることはそんなことを言う暇もなくやっているからだね。あなたがすぐにでもできることに関しては、そういう言い訳をする隙間もない。あなたにしても気がついたらすでにやっているというような類のものだからね。おそらく易易とやっているから、それができない人から嫉妬されたり、羨望の眼差しを感じ取ることすらできない。そして願いも何もすぐに実現できることに関してはあなたはもっぱら無頓着だね。おそらくそれを願ったり切望したりしたことすらない。そう、あなたはできることは横においておいて、できないことばかりに注目し続けているということだ。
成就
仮にその願いが叶ったところで、実はすべてが幸せになれるとは限らない事も知っている。願いがかりに叶ったとしても、それはステージとか状況が変わっただけであって、それはある意味出発点でもあるね。だからそこでさらに問題が起こって、また叶わぬ夢を抱くことは間違いないわけだ。そう、願いが叶ったからすべてがオールオッケーになることは決してないということだね。なら、その願いの本質は一体何だったのだろう。そして常にあなたはそれが叶うことばかりに心を奪われて、それ以外のことなんて眼中にもない。それであるがゆえにとても大切なものすら見落としてしまっている。幸せを求めるということ自体が幸せを打ち消してしまうからだね。本当の幸せはそこにあるわけもなく、幸せはそんな次元のものではない。すなわちあなたが幸せを求めている段階で、もう矛盾しているわけだからね。
夢は抱くもの
だからといって、夢や希望を捨てろと言っているわけではないよ。むしろそれが次のステージへ向かう原動力とも言える。ただ、ありがちな勘違いとしては、それが叶うとすれば全てを投げうってもいいとかという勘違いをしてはならないということだ。それがなければ夢や希望はたくさんあっていい。むしろ叶わない夢に向かってがむしゃらにもがき続けることで、副産物としての様々な経験はあなたを大きく成長させるね。そしてまさにそれこそが、生きる意味であり、人生の醍醐味とも言える。言い訳ばかりするよりも今できることを探してどんどん失敗すればいい。失敗はあなたを大きくするために必要な糧となる。逆に叶わぬ夢を手放して、言い訳ばかりするとある意味それ自体で完結して安定してしまう。本当のところあなたはそれをどこかで望んでいるかもしれない。でも、せっかくの人生なんだからどんどんチャレンジすればいい。それがやるためにあなたはそこにいるのだからね。