溶けてしまおう
今の今
あなたが今の今に本当に溶け込んでいる時、なんの不安も不満もない。それはあなたとそれ以外を分離するものは何もないからだね。この世界の一部としてあなたはすっかり溶け込んでいる。一方で、たくさんの友人に囲まれて楽しい時間を過ごしていたとしても、ふと、あなたを浮かび上がらせてしまったら最後、なんとなく寂しさを感じてしまう。こんな楽しい時間が永遠に続けばいいのに、なんて思ってしまうと、今の今からあなたは分離されてしまうからだ。ふと我に返るという表現があるけれども、これまでの経験から知っているように、そんなことすら思いつかないぐらい夢中になっているときには、我に返るという瞬間がない。ずっと楽しかったという思い出だけがそこにあり続けるわけだ。
独り
そういう分離するようなことがなければ、あなたは独りであろうと、大勢であろうと、幸せに満たされていることに気がつくだろう。どれだけ友達が増えたところで、どれだけ多くの人に愛されたところで、あなたはずっと愛に包まれている。だから、独りだから寂しいとか、大勢いるから楽しいとか、そういうのもすべては勘違いであり幻であることを看破するだろう。一番大切なそれに気がついたならば、あなたは寂しい思いをすることは二度となるなるだろう。独りでも幸せだし、恋人とといられるだけでも幸せだし、あなたを沢山の人が祝福してくれても幸せだ。すべてはあなただけのためにそれらが起こっているわけだからね。だから、表面的にどんなことが目の前に広がろうとも、あなたはそのままで今に溶けているだけでいい。なぜなら、何もしなくてもずっと愛され守られていることに間違いはないからね。
投影
いつも身近にあなたを愛してくれるメンバーは、実はあなたそのものの幻影だ。だから、それらを見ていてもあなただし、それらが見えなくてもあなたなんだ。そうした世界に気がつくことで、余計な不安を持たないでいい。でもそれがずっと続くと、幸せすぎてあなたは急に不安になってしまう。実はこの幸せそのものも幻影なんではないかとね。そのときに何が起こっているかを分析してみよう。幸せから少しばかりあなたが分離することでしか、そうであることを確認することができないね。だから、あなたは今の今からわざと分離しているわけだ。たまにはそうやって確かめたくなるだろうけれども、それはわざわざそうやって今の今を確かめるためにやっているということを意識してみよう。そしてずっと分離したままでいるのは欲張りなんだ。幸せを噛み締めたいからそうしているだけだからね。ちょっとだけそうやったあとは、今の今にきちんと戻ることを忘れないようにね。