自己肯定感

日々

不安のメカニズム

不安の正体は、外的要因がそのほとんどだね。その正体はマーケティングによるCMだったり商品のせいだ。あなたがのんびり無人島で暮らしているのならば、おそらく不安はゼロだ。いやいや、こんな便利な世界に生きているのに、無人島で暮らすなんて不安しかないと思っているだろう。それが、すでに資本主義社会に染まっている証拠であるわけだ。もしイヌやネコと暮らしているのならば、よく観察してみればすぐにわかるね。日々好きなように暮らしている様子がよくわかる。その様子を見守りつつ、のんきなもんだと癒やされながらも、あなたはそういうわけにはいかないと思い込んでいる。けれども、社会にとってみれば皆と同じように群れて生きる羊と何が違うのだろうね。生きるためにと満員電車に揺られて毎日会社へ通い、決められた時間に与えられたミッションをこなす。帰りは決まった時間だとまだマシだけれども、おそらくは溢れた仕事をこなすために夜遅くに帰宅することもある。そして生きるために必要な最小限のことをして明日に備えて眠りについている。

テレビキャスター

最近の若者は自己肯定感が低いとテレビキャスターが朝のワイドショーで語っている。それを見ながらあなたはまた仕事をするための身支度を急いでいる。自己肯定感なんて高い人ほどやばいやつで、身の程知らずというかプライドだけが突出して高い、いわゆる意識高い系だろうと、少し反発心からテレビキャスターを批判的に見ている。翻ってあなたはどうかという自問自答には、明確な回答はないけれども、それほど低いわけでもないと確認している。ふと時計を見るともう出発しなければならない時間だ。急いで忘れ物チェックと家の戸締まりをする。駅に向かう途中で、あなたは外部の情報を一切断ち切るかの如く、耳をイヤホンで塞いで、目はスマホのニュースやSNSを見つめている。そこにはステルス的にあなたに「このままじゃいけない。あなたはもっとできるはずだから。」というメッセージに溢れたそれを見つめながら、上手にその誘いを回避しつつ、欲しい情報だけをより分けている。

体調不良

そんなだから、多少体調が悪くても仕事をしなければいけないと思っている。今はどんな状況かによって出社も禁止されている時代にようやくなったけれども、例えば熱もなく風邪でもないけれどもちょっと体調が優れないぐらいで休むのにまだ抵抗があるだろう。気持ちの問題だと自ら言い聞かせて、元気が出ると言われる薬や飲み物を飲んで頑張ろうとする。そんなことするのはあなただけなことも知っているね。かわいい動物たちは、ずっと無理をせず休んでいるからね。それを見てあなたがその不調に気づくわけだ。ところが、あなたは少しの体調不良を押して出社したとしても、やるべきことが決まっている。もちろん調整も可能なのに、どうせまたあなたがやらないといけない状況だと、面倒なのでそれもしない。そうやって命を削って日々暮らしているわけだ。それ以外の方法もあるみたいだけれども、あなたはもうそうすることしかできなくなりつつあるね。はてさて、あなたはなんのために生きているのだろうね。そんなとき、ふと先のニュースでみた自己肯定感という言葉がまたあなたの頭をよぎるね。