こだわりの先
風評
あなたを揶揄する人がいる。そんなこと気にしても仕方がないとわかってはいるものの、やっぱり心のどこかで気になってしまう。そんなものに左右されないあなただけの人生を送りたいと思っているけれども、心の中のトゲになって、全く気にしないなんて強がってみてもやっぱりどこか引っかかっている。周りから見ればそんなたいしたことじゃないと笑われるようなことだということも理解しているはずだね。でも、気にしないようにしようとすればするほど、よりその輪郭をはっきりと浮かび上がらせてしまう羽目になっている。そう、気にしないようにすればするほどあなたが思うそれとは全く真逆になってしまうわけだね。本当に気にならないことを冷静に分析してみれば、あなたはそれすら気がついていないことばかりだからね。
真逆
気にしないようにすればするほど、気になって仕方がないという矛盾をずっと抱えている。ということは、今すでに叶っていることはすべてあなたは気にもとめないことばかりだということだ。あなたが気になるそれらが、実はあなたの世界のほとんどを規定しているとも言える。だからスルーしようと必死にもがいている。でもその努力は真逆の結果をもたらしてしまうわけだ。ということは、逆手にとって徹底的にこだわり抜いたほうがいいね。それらはあなたの世界そのものであるが故に、とことん意識してなんとかしようとしてもがいていたほうが健全でもあるからね。そうやって真正面から向き合うことでやがて、いずれ向き合うのに疲れてしまうか、それが取るに足らないことに気づく時が来る。それまで見ないふりをするよりも、凝視したほうが解決は早いわけだ。
こだわり
そうやってこだわりを体現することで、あなたの世界は簡単ではなくなる。けれどもそれはあえてあなたが望んだ世界だとも言える。今の苦しみや悩みのすべては、実は不幸でもなんでもなくて、あなたが望んだ世界が叶っている状態だね。そうやっているうちにだんだん疲れてきて、それが不幸だと嘆くようになってしまう。けれども、それはそろそろそれらを手放す時期が来たというサインでもある。だから、さんざんこだわって夢中になって、大失敗しながらも何度でもチャンレジしたほうがいいんだよ。そうやってこだわり抜いた末にあるのが、今あなたが気にもとめないこととなって昇華しているわけだからね。すべてがそうなってしまうともはやあなたはあなたとの境界がぼやけてしまって見えなくなってしまう。だからわざわざ、輪郭をはっきりさせるために今その苦しみを楽しんでいるわけだよ。だから安心してその苦しみを満喫すればいいだけのことだね。