おばけの正体
居場所
あなたはいつも居場所を求めている。ここにいていいんだと思える場所を見つけたら、ずっとそこに居ようとあらゆる努力と手段でそれを維持しようとしてしまう。そもそもそれが不幸の素になってしまっているのに気づくことができるかな。あなたはどこにいても大丈夫だ。それはあなたがこの世界の創造主であるわけだし、もちろん気に入らない場所に出くわしたなら、迷うことなく移動すればいい。あなたの世界にその場所があるのは、あなたが居るべき場所を指し示すためだけにあるのだからね。もっと言うと、どんどん状況に応じて存分に楽しめるようにそんな仕掛けをあなた自身が仕込んだんだからね。そうやって色んな場所で色んな出会いをするのがまさにあなたの人生の醍醐味でもある。だからいつまでも同じ場所にいるのは、あなたの世界のプログラム的にエラーになるはずなんだよ。
ひとり
もっと言えば、あなたはあなたの世界でひとりしかいない。だから部屋を移動するようにあなたの中を自由に移動すればいい。家でネコが好きな場所にいるようにね。そのネコもお気に入りの場所はあるけれども、そこからずっと動かないことは稀だね。それにずっと観察していると、季節に応じてかどうかはわからないけれども、やっぱり場所を変えているようだね。それが自然の状態だとすれば、あなたも気に入らない場所にとどまる必然性はまったくない。どうしてそこにしがみつくかといえば、あなたはそれ以外の場所を単純に知らないだけだ。知らないことは恐れや不安となってあなたを動けないようにしてしまう。ならその不安や恐れはどこから来るのかといえば、あなたが思考の中で勝手に生み出したルールみたいなもので、現実の世界はすべてがあなたの部屋の中なんだよ。
叶う世界
あなたが、あなたの部屋の中で恐ろしい場所があると思えばそれが叶う世界でもある。だからどんどんあなたが思うようにあなたの人生は動いているとも言える。そこへ行けば絶対失敗すると願えば、それが叶うだろうし、そこが幸せの場所だと思えばそうなる。それで一度気に入った場所は、もちろんあなたが思うほど完璧にいい場所ではないにしても、それ以上に最適な場所を知らないが故にそこにこだわって動けなくなっている。他の場所に行ってみればという誘いがあったとしても、不思議なことに今よりも悪くなったら最悪だと思う癖がついてしまっている。その一方で、もっといい場所がたくさんあることを見つけるチャンスをずっと逃したままになっていることにも気がついている。得も知れぬ恐れや不安というおばけの正体を確かめもせずにいる。そこから脱却する方法はもうすでに知っているように、それらに真正面から向かい合う勇気があればいいだけだ。それは実は大したことじゃない。だってそのおばけもあなたが仕組んだものでしかないんだからね。