落とし穴という罠

色々

こんなところに落とし穴

怒りや悲しみは突然起こり、それは外からやってくると思いこんでいるけれど、実はその罠をしかけているのは他でもない自分だとしたらどうよ?ん?そんなバカな。そんなことあるわけないって思っている時点で不幸の罠は完成するんだよ。自分で掘ったということを忘れるぐらいに、あちこちに怒りポイントや悲しみポイントがすでに散りばめられている。体験したり見聞きしたものが多くなればなるほど、より多く、より深い落とし穴をその都度せっせと掘っている。それらは紛れもなくかつて自分が掘った罠。こうなったら許せないとか、こんなことになったら目も当てられないとか、そういう穴をせっせと掘っている。どうしてそんなことするのかって?もともとは自分を守るためだよね。で、運悪くその穴に落ちたタイミングで「ほら見たことか!」となって穴の底から「なんてことだ!」と罵詈雑言を叫んでいる。誰にって?自分にだよね。傍から見てると、とても滑稽な姿だね。

不幸の罠に仕掛けられる

知らずしらずのうちに、不幸の落とし穴はどんどん増えていく。不幸を体験するたびに掘り続けている。もちろん最初は注意深くそこにははまらないようにして、目印をつけておくけれど、あまりにも増えていくもんだから、ちょっと多すぎて自分でもよくわからなくなってくる。このあたりかな?あそこかな?ここらへんは大丈夫かな。あっ、しまった。で、思わず自分が仕掛けた落とし穴に落ちるという仕組みだね。絶対そうなりたくないという穴や、これだけは許せないという穴、ありとあらゆる不幸の穴があまりにも多すぎて落とし穴マップがどんどんうまる。だからちょっと気を抜くと自爆するんだ。

落とし穴を作らせているのは

嫌なことの詰め合わせでできた落とし穴。生きていればどんどん増えていく。嫌な思いをしたくなければ、最初から落とし穴という罠を仕掛けないことだよ。自分を守るために仕掛けた罠に自ら落ちるとはなんとも切ない。だから、その情けなさに打ちひしがれるぐらいなら、これ以上罠を仕掛けないことだね。

しかし今回の落とし穴は深くて大きかったなぁ。よし、この無念を晴らすために、もっと大きくて深い落とし穴を作ってやるんだって?いや、だからそもそも怒りや悲しみは自分で作った落とし穴のせいなんだから、作らないほうがいいってばさ。怒りや悲しみという不幸の感情が次の落とし穴を作らせている罠に、早く気づいてね。