最初の第一歩
好き嫌い
好きなことをやっていると、あなたはいきいきと暮らすことができると思っている。確かに好きなことだけをやり続けるとそれに近いかもしれない。けれども、その中でも壁にぶち当たったり、思うようにうまく行かないときもあるだろう。それを苦と思うのか、そういうこともあるさと流せるのかということの違いでしかないね。このことを冷静に考えてみれば、普段いやいややっている仕事とかノルマとか日常の瑣末事も同じだと気がつくだろう。そこになんの違いがあるかと思えば、要するに好きか嫌いかの問題でしかないわけだ。それを看破できれば何をやっていても、どんな状況にあっても、ほぼ同じ境遇だとわかるだろうか。単にあなたは好きか嫌いかというあなたの思考によって、それが苦しみにもなり楽しみにもなるという仕組みだということだね。
楽しみの本質
好きか嫌いをコントロールできれば、それに越したことがない。けれども、どうしても嫌なことや、嫌いなことを無理やりやるのは苦痛でしかない。それを好きになれと言われたところで、そんなに簡単に鞍替えすることができるならばそもそも苦労はない。嫌いなことはやっぱりどうしても好きになれないわけだし、それはそれで悪いことではない。ならどうするか。その場から離れるのが一番の解決策になるわけだ。解決を試みるよりも、場所を変えることが一番効率的だし手っ取り早い解決法であることは間違いないね。ところが、その場から離れるということがそもそも億劫に感じてしまうから、やっぱりそこでひたすら耐え忍ぶしかなくなっている。ほんの少しの最初の第一歩を踏み出す勇気があるかどうかで、実はすべてが決まっているというのが本当のところだろう。
ラッキー
既存の環境から抜け出して、次の見知らぬ場所へ行く。それだけのことがどうしてそれほど苦痛になったのか。それを改めて考えてみよう。それは、あなたがまんざらでもないということを含んでいる。しかも、それほど危機感がそこにあるわけでもないということだ。その場所でいつも損か得かばかりを基準にして考える癖がついているから、新しい場所へ移動することが面倒に思えるわけだね。それを不幸と思うかチャンスと思うかというのはそういう視点によるわけだね。物事はすべて多面性があるというのも知っているはずだろう。けれどもあなたはいつもあなたが心地よいと思っている方向からしか見ない癖が染み付いてしまっている。それをやめるにはとても簡単なことだ。あなたが今どこにいて、どんな方向で物事を眺めているかを知ることだけですべてがガラリと変わる。さて、あなたは今どこで立ち止まっているのだろうね。