あなたを取り戻す

日々

信じること

あなたは、いろんなことを信じて生きている。けれども大人になるつれ、夢見て信じることだけでなく、おそらくはそれがうまく行かないことも見てしまう。だから、かつてのこどもの頃のように、うまくいくことばかりだけを夢見ることができないで、余計な不幸を背負う羽目になっているね。どんなふうな世界を生きて、楽しく生きることがずっとできるはずなのに、もう大人になったからと言って、夢物語に自ら水を差すような悲劇を添えている。でもよく考えてみれば、それは果たして大人という意味だろうか。うまく行かないことがそれほど不幸なことなんだろうか。うまく行くとか行かないことがそれほど重要な意味を持たせてしまったのは、一体誰なんだろうね。おそらく余計なカッコいいとかカッコ悪いとか、余計なあなたには関係のない世界を取り入れてしまったからおかしなことになったんだろうね。

証拠

あなたがどう思うかが全てであって、それ以外は余計なことでしかない。なのに、大人になるに連れて、他人からどう見られるか、どう思われるかというパラメータが追加されてしまう。だから、この歳になって今更とか、今の立場からするとふさわしくないとか、そういうどうでもいいというか、あなたにはどうしようもないことを含めてしまっている。そして悪いことに、どんどんそのどうしようもない変数ばかりに気を取られて、気がついたらあなた自身を全く生きることを忘れてしまうわけだ。そうなると、あなたはもはやあなたではなくなり、誰かから見たあなたに縛られてしまう。もちろん、それで格好よく生きるのならそれもありだろう。けれども、結局はあなたがどこにもいない世界を彷徨うことになっているのではないかな。

取り戻す

あなたがどうありたいか。幼少期にいたあなたは、その本質を知っていた。誰かがどうだとか、周りがどうだとか、そんなことは気にも留めてなかっただろう。それがいつの間にか、分別というものを知って大きく成長するのかと思いきや、あなたが気にするのはその本質ではなく、ただただどう見られているかだけになってしまっている。そんなことはあなたにわかるはずもないことだから、常に不安で仕方がない毎日だね。いつの間にかそればっかり気になって、あなたがどこにもいない世界を彷徨い歩いている。どう見られるなんてあなたの人生には全く関係がないのにね。いつの間にかあなたはやりたいことを見失って、夢はなんですかなんて聞かれることが一番の恐怖であったりする。夢も希望も持てない原因は、あなたがあなたの人生を生きていないからだ。たとえ夢や希望がないとしても、あなたらしく生きるためには、あなたがあなたであることを取り戻すことが真っ先にやったほうがいいことだよ。