罪悪感を味わい尽くす

日々

支配構造

誰かが支配して、それに従うあなたがいる。これは元は同じだったものが光と影に別れたから可能なんだ。すなわち、支配する側はルールを生み出し、あなたはそれを打ち破る楽しみを得ている。どちらが良いとか悪いとかではなく、そうやって分裂しないとそもそも支配構造を創り出すのは不可能だからね。決められたルールを押し付けられたから不幸なんだとか、いつかは支配者側になるんだとか思っているかもしれない。でも、仮にあなたが支配される側にいたとしても、そのルールを破るという禁断の果実を生み出すことができる。さらにそれができるのは支配者側ではなく、あなたしかできないことだね。

罪悪感

ルールはしっかり守るべきだと教えられてきたあなたは、禁止されたルールや、抑圧されているルールにひたすら忠実に守ろうと努力している。それが行き過ぎるとルール違反している他人でさえ、あなたが非難する対象になることがある。元は同じ存在であったわけだからどちらがどうではないのはわかるだろう。支配側も支配される側も同じだけの苦しみと楽しみが同居している。いわばどちらがプラスでどちらがマイナスという次元ではないわけだ。だからルールを破ることができるあなたは、しっかりとルールを破って罪悪感を楽しむのがいい。罪悪感を含めての支配される側の特権なんだよ。

禁止ゲーム

抑圧されていることが不幸なわけではないことがこれでわかったかな。抑圧されているからこそ、ルールをときに破るという楽しみが存在し得るわけだからね。若かりし頃、まだお酒を飲んではいけないルールの中で、ほんの少しだけお酒を飲んだことは印象に残っているだろう。隠れて吸うタバコはとても美味しかった。学生時代に授業をサボって好きなことをやってみたりするのもワクワクしただろう。そういう意味では、抑圧が人生の楽しみを与えてくれているとも言えるね。大人になってお酒を飲んでみても、酔っ払うだけだし、仕事をサボってみたとしても結局はあなたがやるべきことは全く減らない。抑圧の禁止ルールがないといまいち感動が少ないわけだ。もし今を不自由に感じているのならば、あなたには確実に楽しみが待っているということ同じなんだ。