いい気分

日々

革新

あなたはいつものあなたをずっと演じ続けている。空気から食料はできない世界だし、エネルギーが豊富に合成できるなんて思いもつかない。生きていくには、辛い労働を強いられなければならないし、より豊かな生活をするためには、ちょっと苦手な勉強を頑張ることでしか突破口がない。そんな世界を押し付けられて、しかもそれが自己責任だと言われることで逃げ場所を先んじて封鎖されてしまっている。もしそういう世界から一足早く脱出できたなら、どれほど幸せだろうと夢見ている。でも、その鍵はあなたがずっと手にしている。それを使えるかどうかで随分と違った世界になることは、もはや約束されている。けれどもあなたはその鍵を使うことをしない。それはそれを使った先に対処できるかどうかが、やってみないとわからないという恐怖に支配されているからだね。

選択

そうやって、目立つ行動が誰かの迷惑になると信じているし、まわりのみんなと一緒に苦労することが前提の世の中を過ごすことの中に、実は楽しみさえ見つけられてもいる。それらが相まって今のあなたはある意味確立したあなたとして、変化を嫌う傾向にあるね。それも苦労の末に今のあなたが出来上がったと思えば思うほど、それを手放せといきなり言われたところでできるわけもないのが正直なところだ。だから、ようやく手にしたあなたという環境を、できるだけ守り、それを少しずつ育てることが毎日の使命だと思っている。だから、毎朝いつものあなたに近づけるように身なりなり、言動を昨日のあなたと揃えようとするのは仕方がないことでもあるね。もちろん、それ自体は決して悪いことではない。けれども、もしあなたがずっと手にしている鍵を使うチャンスが来たとき、あなたは果たしてどういう選択をするだろう。

気分転換

そう、それがあなたが抱えている問題なり、不幸の正体なんだ。だからあなたがずっとあなたでいようとすること自体が、いつもと変わらない感情を持ち続けることを余儀なくされている。多くの場合はその選択が、どんな状況であれ安心しているあなたがそこにいる。できれば幸せいっぱいの状況をずっと味わうことができればいいと思っている。でもその一方で、これまで体験したとこのない面倒事が起こるかもしれないのを避けて、いつものあなたから違うあなたに変わることに臆病になっている。なら、そこまで大きく変えなくても、ちょっとした気分転換はあなたをいたわるためにやってみられるといいね。なんでもないいつもの生活の中で、そんな時間をほんの少しだけ持てるように、持っている鍵で開けてみるといい。開けてみてやっぱりいつもがいいと思えたならば、あなたはその瞬間に、もはやいつものあなたではなくなっているからね。