あなたはどこにいる
使命
あなたは今そこにいるのには、なにかの意味や理由はない。ただそこにいるだけだ。それでも何かしらの意味を探して、なんとかあなたを正当化しようと躍起になっている。ないものねだりとはまさにそれで、そこにしか意義を見いだせないとするならば、途端に意味がないことを知ると単なる絶望しか感じられないだろう。そうではなく、単にそこにいることそのものが使命なんだ。そう、理由もなく意味もなくシンプルにたまたまそこにいるということ。それをそのまま受け止めることが、あなたの幸せそのものなんだ。となると、何も心配したり思案したり絶望したりすることもなく、あなたがそこにいるだけで完結しているわけだ。もともとそうであるのにも関わらず、あなたはいつもそれとは違う何かを求めようとしていることが、一番あなたらしくないことなんだ。
カッコよくありたい
どうせあなたがそこにいるのなら、できればいい評価を得たいし、カッコ悪いよりもカッコよくいたいだろう。でもそもそもそれらはすべてよそからの借り物であって、あなた自身とは全く関係のないことばかりだね。いい人を演じるのも、少しでもオシャレでいたいのも、ほんの僅かでも優秀だと尊敬されたいのもそういう類のことでしかない。そもそもあなたが思うカッコよさなんてものは、あなたの内面から生まれたものではなく、必ずあなた以外の何かに同化しているだけのことだ。それに気づくと、あなたが望んでいるそれらは全部あなたではないね。だから本来ならどうでも良いことばかりだ。けれどもあなたは一瞬たりともあなた自身を直視せずこれまで来ているから、もうほとんどあなたの真実はその辺に放り投げられたままになってしまっている。
理想
身も蓋もないことを言えば、あなたの夢や理想なんてものは、あなたの心の声を反映してできたそれらではないことがほとんどだ。それこそたまたま見た何かのモノマネをしようとしていたり、情報化社会で脅された恐怖に支配されているだけに過ぎない。もちろん、それに軽い気持ちで乗っかって少しばかりやってみてもいい。けれども、あまりに勘違いしすぎて本来のあなた自身を見誤ってしまうなら、本末転倒もいいところだ。よくよくあなたと向かい合うことができれば、あなたはその次元に存在しているわけではなく、もっと高い次元にそれらを俯瞰してることに気がつくだろう。先の意味や理由がないというのも、無意味で無駄だということではなく、あなたが気にしているそこにいるわけではないということだ。もっと違う場所からあなたはすべてをすでに知っているのだからね。