変面
承認欲求
なんてついてない日々なんだと嘆く毎日だけれども、こんな状況でも必死に生き抜いているあなたは偉いと誰かに認められたいわけだ。そう、常に自我は承認されたがっているわけだね。ひきこもりニートですなんて悪びれてアピールするのも、年収数億円で成功者ですが何かとさりげない自慢をするのも、すべてはそれがあなたの自我にとっては大好物だからだね。そうやって承認されたい一心で、他の誰かとは違う何かを得たくて、やり慣れてないことをあえてやってしまっている。もちろんそれでうまくいくなんて夢物語だということも知っているはずだ。それで、最初に戻ってなんてあなただけどうしてこうも不幸なんだと嘆いている。それも悲劇の主人公としてのあなたをこの世の誰かが気にかけてくれるんじゃないかとワンチャン狙ってのことでしかないわけだ。
無関心
そのくせ、それ以外のことに関しては無頓着というか無関心をずっと貫いている。それほどの苦労も努力もなく自然体でそれはできている。あなたがあなたでありたいという姿は両極端ではあるけれども、質としては同じことであることに気がつくね。できれば大富豪で豊かさが溢れているあなたを演じたいけれども、それが叶わなくても逆の意味で弱さが武器になることもお見通しだ。でもそうやってあなたが注目している一部分だけにとらわれすぎると、あなたはいつしかそのイメージが固定化されてしまう。それでいつまでたっても幸運の女神を引き寄せられないままでいるわけだ。これらの構造からわかることは、いずれにせよ根本の原因はあなたがあなたらしくあるための承認欲求でしかない。それ以外にもあなたは様々な卓越した能力をすでに手にしていたとしてもだ。それらはずっと無関心のままで放置されているわけだね。
自我のからくり
そういうシンプルな自我の仕組みが分かれば、あなたはいつでも承認されたいイメージを180度変えることだってすぐにできることに気づくだろう。そう、仮にそれで承認されてしまっては、それがあなたの固定イメージになってしまうね。それを俯瞰してみているもう一人のあなたは、それじゃないと思っているとしてもだ。ならば、そんな固定化されたイメージを払拭することも秒でできるはずだ。すなわち承認された充足というのは、本来の充足ではないということに他ならないわけだ。なら、なりたいイメージをどんどん変えていけばいいだけだ。承認なんてされてしまうと狭い檻に閉じ込められてしまうのも同然なんだから、そんなちっぽけな自我にこだわり続けるのはどう考えてみても得策ではないね。どんどん七変化する様そのものがあなたの本来の姿なんだからね。