秘めたるパワー

日々

不幸の沼

あなたがいつも幸せになりたいと思っているのは、実はすでに叶っている。思いがそのまま現実化するというのはあながち嘘ではないね。そのための条件を分解してみればすぐにわかるだろう。幸せを求めて、夢を追いかけるには、今はそれが足りない状況でないとそうはならない。だから、あなたはいつももう少しだけ幸せなれたらどんなにいいだろうと夢を膨らませて日々を送ることができるわけだ。ところが、すでに十分に幸せで、夢も少しずつ叶っているのならば、それ以上の状況はないし、なにか希望を見つけようとちょっと頑張らないとすぐには出てこない。一方で逆もまた然りで、すべてが無理だと諦めて、思考停止して心を何も感じない岩のように固く閉ざすことで自らを守っているような状況でもそれは同じことになるね。不幸の沼をいかに上手に使いこなすことができるかが、実は一番のポイントであることに気づくだろう。

逆手に取る

だから不幸はよく考えてみればあなたの思いが叶っている理想の状況でもあるから、それをつらいことや嫌なことにうまくぶつけることでそれらは解消することができるね。例えば期限を切って、嫌な予定までに何かをしなければならないという設定をわざとしてみるのもいい。そのことによって、それまでに何をやるべきかがおそらく瞬時に洗い出すことができる。もちろんそれらはすべて気乗りするようなことはなく、なんとかそれさえクリアすればやり過ごすことができるという作戦となる。それをもがきながらやってみると、実はそれ自体はうまくいかなくても、副作用として別のやらなければならないことがすんなりできたりする。嫌なことがあるおかげでそれ以外のことは、相対的に取るに足らないことに変化したわけだね。そうやって嫌なことやつらいこともうまく使うことで、いつも気になっていたやるべきことがすべてやり遂げることができたりする。

視点移動

やらないといけないときに限って、部屋を掃除したり机の上を整理したりしてそのものから逃げてしまうことがあるね。でも、普段はそれらをやるべきだとずっとモヤモヤしていたわけだから、それらもいわば小さな不満だったわけだ。ところが、違う嫌なことを強く意識することで、それらはなんてことのない事に変化し、何なら今までなかなかその重い腰が上がらなかったはずなのに、苦もなくやり遂げてしまうことが達成しているね。それで小さな充足さえ感じているわけだ。もちろん、あなたが一番注目していることは気乗りしないままだけれども、それがあるおかげでその他の同じく不幸の種だったことが一掃されたりもする。負のパワーのようにとらえているけれども、実はパワーにプラスもマイナスもないわけだ。その符号というかベクトルを変えてしまえば同じ強力なパワーがそこにある。そう、あなたはそもそも全てをクリアできるパワーを秘めているのは間違いないわけだよ。