あなたはいつも夢の中
他人
あなたが他人だと思っているあなたの人生の登場人物は、実はどこまで追いかけてもあなただけの存在だし、あなたの一部でしかない。だから例えばあなたとそぐわない存在も、実はあなたでもあり、だからこそあなたはその反対を演じることができるわけだ。仮に皆があなたの思い通りに行動し始めたとたん、あなたはあなたであることを切り出すことが難しくなって、あなたが今もっているこだわりとか趣向が曖昧でぼんやりしてしまうね。反面教師にできるのも、あなたの世界にその確固たる他人が浮かび上がっているからこその話だ。ということはそれも貴重なあなたの世界の構成員としての役割をしっかりと担っている。もっとこうしたらいいのに、なんてイライラして動揺できるのもそのおかげでしかない。
未体験
多くの人と出会うことで、まさに人生いろいろだと感じている。そしてあなたはそれらを体験できない道に今いることを知る。でもそれもこれも実はあなたを形作る大切な要素だと気がついたとき、あなたはそのすべてを生きていると言ってもいいね。もちろん、まだ見ぬ生き様はまだまだあると感じているだろう。けれども、あなたが知らない人生にはどうやっても出会わない。あなたが知る人生しかあなたは認識することができないからだ。となれば色々な人生というのもまた、あなたが分かる範囲でしかなく。認知すらできない知らないことはこの世に存在しないということになる。そうなるとすべては予定調和でしかなく、やっぱりその多様性にもあなたが想像可能な範囲でしかないということになるわけだ。すなわちそんな人生を送ることなどできなかったと思える未体験ゾーンは、すでにあなたが知っている範囲のものだけということになるね。
自己顕示欲
だからこそ、誰かに認められたいと強く願ったりするわけで、あなたは薄々あなたがここにいると誰かに主張したところで、その相手もまたあなたが創造した一部でしかないことに気がついているからだ。あなたはそんな小さな幻想の中でいつも四苦八苦している。本当のところもっと大いなる世界そのものがあなたなんだけれども、それだと不安に感じるのも自分にこだわるあまりの勘違いでしかない。そんな狭い世界での苦悩に振り回されてしまっているわけだ。できればそこから大きく視野を広げて、すべてがあなたを形作っているわけだし、そこでいい人も嫌な人も実は寂しがり屋のあなたが予め創造したキャラクターでしかないと看破しよう。あなたがああはなりたくないと思っていた嫌いな人は、あなたそのものでありそれをあなたに伝える大切な存在であり、気がつけばあなたも同じように不機嫌になっていたりするからそこにいるわけだ。すべてを受け入れて世界が広がったとき、それらはすべて愛すべきあなたと変化する。そこまでなかなか理解できなくても、少しずつでも許容する力が生まれているのはそういうことだね。