あなたの魅力

日々

暗闇

光が届かない夜に、絶景の場所にいたとしても何も見えないね。光が当たってこそ価値がそこに現れるわけだ。逆に夜景の映えるレストランは、逆に言えばそれぞれの場所から漏れる光にこそ価値がある。光が届く昼間だと色々見えすぎてあまり良くないということもある。すなわち、それが見えているときにだけ、キラキラ光る価値がそこに見いだせるのであって、絶景でも夜景でも漆黒の闇の中では、その価値を発揮することはできない。若いだけでいきいきと見えるのは、そのまばゆい若さがそこから溢れ出ているからであって、いずれ年を取って老いてしまえばそれは徐々になくなってしまう。だからキラキラ輝いていることは決して永遠ではない。だからこそ、その瞬間を心ゆくまで堪能すればいいわけだね。

自然の流れ

あなたも同じで、光り輝くその瞬間が一番だと言える。ところが、自然とそれは続かなくなり、今度は自らが光を放つ術を持たないと魅力が失われていくわけだ。だから必死になって輝きを取り戻そうとあれこれともがいている。やがてそれらもどうしようもなくなってしまえば、あなたは闇の中で誰からも認識されなくなる。だからといって悲観する必要はないよ。今度は目に見える光ではなく、あなたから発せられる優しさや包み込むような温かさを備えればいいだけのことだ。そしてそれは自然の流れとして不可避だというのに、いつまでも光輝くことばかりにこだわっているから、どんどん辛くなってしまう。何もしないでもよく見えていたあなたも、いずれはその光の強さは徐々に弱くなると知っていることで、別の能力をそこで獲得することができるはずだから。そしてそれも実は色々と経験してきたからこその温かさ周りを包み込むわけだ。

魅力

暗闇の中の絶景はあなたには見えない。でも、そこに絶景が広がっていることを感じ取ることはできるね。そうやってしばらくすればまた日が昇ることも知っている。朝焼けが大地を照らし、次第にその全貌が明らかになる瞬間が必ず訪れるわけだ。だからいつまでも、光に照らされる明るさだけを頼るのをやめてみるといいね。もしくは、あなた自身が光り輝かなければならないという固執も手放してもいい。それ自体はとても恐怖に駆られてしまい、なかなかそうすることの勇気はないかもしれない。けれども心配は不要だ。あなたの魅力はそれだけではないのだから。見栄えだけにこだわり続けて辛い思いをしているのなら、それ以外の方法も実はたくさんあるということに気づくだけでいい。もちろん、若い頃と同じというわけにはいかないだろう。けれども、新しい魅力がそこには必ずあるのだからね。