まずは一歩前に

日々

思考

あれこれといつもあなたは思考している。簡単に言えば感想や愚痴だけでなく、解決策なんかを考え続けているね。考えることによってどこかに答えがあると教えられてきたせいでもある。そしてその思考がいつもあなたのオリジナルだとも思っている。ところがそれらは他の人と似通っていたり、どこかで知ったことをなぞっているに過ぎなかったりする。これまで見聞きしたそれらの断片をパズルのように組み合わせているだけで、あなたが独自に生み出した何かはほとんどそこには含まれてなかったりする。残念に思うかもしれないけれども、あなたがひらめいたと思っているそれらのアイデアは、必ず誰かの何かを言っているときの方がほとんどだ。だから思考があなた自身だと勘違いするのはやめておいた方がいいね。思考はあなたとは違う何かでしかないと思ったほうがいい。

直感

あなたの本質は、意味不明だし説明するために言葉化がまだな直感の方だ。あなたの直感は確かにあなたから生まれたものでしかない。もちろんこれも誰かと同じようなものであっても、それは結果的にそうであるだけで、これまでのあなたの集大成であるとも言える。でもあなたは直感を思考よりもまるで劣っているものだと、これまた思い込んでいる。だから、直感で行動することはむしろ愚かなことだと判断する癖がついてしまっている。それ故に合理的、論理的にしっかりと検証した上で行動しなければならないと考えれば考えるほど、いつまでたっても明確な答えが導き出せず、一歩も前に進めない状態が続くわけだ。コンピュータの用語で言えば、まさにフリーズしている状態で、他の操作は全く受け付けなくなっている状態と似ているね。

答えのない問い

多くの場合、あなたが抱えているそれらの難題には答えはどこにもないことがほとんどだね。だからまずはその問題を思考によって解き明かしてから行動するなんて思っていると、いつまで経ってもアクションを起こすことができないんだ。そうではなく、まずはパッと直感で動き出してから、そこで得た反応を糧に進めばいい。どこにいくとも決めてなくても、とりあえずあなたが好きな方向に走り出すことがそれだ。立ち止まってあれこれと考える癖をやめよう。まずは一歩前に動いてみる。そこから得られる情報を得て、また直感で方向をなんとなく変えてみる。その連続で直線的に動くべきだという思考から脱却することが、結局のところあれこれと悩んでいることから開放される唯一の方法だ。あなたが探しているどこまでも真っ直ぐな道はこの世にはそもそもないのだからね。なんとなくでも偶然でもなんでもいい。あなたが今見えている道をまずは進むことこそが、正解といえば正解なんだからね。