幸せなんて
衝動
理屈ではなく、経済的合理性でもなく、野性的、動物的な衝動ですべては動き出している。でも教えられるのはマーケット感覚であったり、何が求められているかというニーズを分析して新しいビジネスを始めるのがセオリーだ。それでうまく商売をやっている人も多いのも事実だね。ビジネスといえばどちらかというと衝動、すなわち喜怒哀楽をむき出しにすることと対局にあるとされている。けれども、もともとの出発点とは、そんなクールで冷静なものではなく、突き動かされる何かであることが多い。そもそもそれぐらいの情熱がないと、人材や生産手段を集めたりすることも難しいだろう。あなたがいつも切り離しそうとしているライフワークバランスとか公私の区別なんかの概念が、表層的でチープなものだと気がつくだろう。
組織と孤独
リモートワークが当然になっていく現代社会において、もはや職業とか会社という概念も溶けていくだろう。これまでは、毎日オフィスに通わなければならないという制約があったがゆえに、物理的に兼業や副業は困難であった。ところが、今やネットワーク越しの会議や打ち合わせであれば、同時にいくつかの会議に参加することも可能になる。これまで会議ばかりで時間を消耗していた人が、合理的にそれらを短縮して処理することが当たり前になるわけだ。さらに、その打ち合わせや会議が、本来なぜそれらが必要かという問いに耐えられなくなるのはもはや目前のことだろう。これまでの価値観であった枠組みがどんどん書き換えられていく時代になっている。旧来の会社や組織の化けの皮がどんどん剥がされてしまい、それら自身の意味が実は虚構だったという正体を顕にしてしまうかもしれないね。
幸福の正体
楽しいことや幸せなことの正体とは、あなたがそれに触れていることだね。表面的な楽しさは心地よいそれらではない。心地よさに執着してしまうと必ずそうではないフェーズが訪れるのは必然だね。風が吹けば止むだろうし、晴れの日もあれば雨の日があるのと同じだね。心地よさだけが楽しいことだと勘違いしてしまうと、そんな幸せであるはずの時間も恨めしく思うことになる。それはいずれ不快になることを恐れるからだ。そうではなく、あなたが主体的、能動的に衝動のまま動くことが幸せのきっかけであり、それらに触れていること、もっと言えば、あなたから自らやっていると思い込んでいるけれども、実はその次元を超えた大いなる流れに触れているということがずっと幸せであり続けられる唯一の方法だね。それは雨も風も自然の大いなるエネルギーの一部であるのと同じように、そのエネルギーそのものと一体化しているのと同じことだからだ。