リーダーシップとオーナーシップ
オーナーシップ
あなたはあなただけの世界を生きている。だから、あなたの世界のオーナーシップを持っているとも言える。よくリーダーシップと比較されることが多いけれども、その最大の違いは自分ごととして最後まで貫き通そうとする姿勢が強いかどうかと言われているね。チーム全体の効率性や協同することによるメリットを最大限に引き出すのがリーダーシップだとすると、オーナーシップはそれをさらに改善したり、時代の変化に合わせようと変革したりするところまで含まれている。さて、あなたの世界では平穏な日々だけではなく、どんどん変化しないとキャッチアップできないことばかりだとする。それに合わせるためには、小手先のテクニックのみならずあなたを常にバージョンアップする必要が出てくるわけだ。まさにあなたがいつも中心にいて、その全責任を一手に引き受けているかどうかが鍵となるわけだ。
リーダーシップ
チームメンバーを理解して適切にマネジメントするにも、自分ごととして主体的に動くにも、必要な要素は似通っている。一般的にはそれらはコミュニケーション能力と、客観性だと言われている。あなたの考えと、他のメンバーの思いを汲み取って、全体効率のために俯瞰し判断する必要があるからだね。一方で、リーダーには様々な有り様があり、できれば民主的なリーダーが好ましいと思われがちだけれども、トップマネジメントのような上意下達のものも多い。いずれにせよ、メンバーの数で足し算された能力以上のものを引き出すことが求められているのがリーダーだね。そういう意味では旗振り役に徹することが望ましいわけで、そこにあなたが強くですぎると、実はチーム全体の能力を引き出すことは困難になる。やってみせること、言って聞かせること、そして適切に評価できることで個性をかけあわせて結果を向上させることが主たる目的となる。
あなたの世界
これらの比較から、あなたが楽しみながらあなたを生き抜くには、先のオーナーシップ一択となることがわかるだろう。リーダーとは常にあなたよりも、他人の顔色や能力、個性を常にセンシングして適切に対処しつつパフォーマンスを向上させている。あなたはあなたの人生をコントロールしているつもりでも、主たるあなたの役割は、常に他人や外部的なリソースに軸足を置くことになっている。ところがオーナーシップは、あなたが中心であり、あなたが全てであるわけだ。あなたがすべてを引き受けている点で、リーダーシップとは大きく異なるわけだね。だからといってわがままであれというわけでもなく、仮にそうしたところであなた自身がそれに満足することはない。与えられた所与の条件が同じであっても、あなたが主体的か客観的かによって、似通っているけれども大きく異なることがわかるだろう。さて、あなたはあなたの人生においてどちらで生きていきたいと思っているだろうか。