生き尽くす

日々

同じようで同じでない

今年ももうすぐ終わるね。あなたにとっては毎年のことだし、ちょっとした差異はあっても同じような日々が繰り返され、特に目立った功績もなく、かといって死んでしまいそうな危機もなかった。本当は全く同じなんてどこにもないにも関わらず、毎年似たような年越しを迎えている。もちろん近しい人が亡くなったり、新たな生命の誕生もあっただろう。けれども、それも何も今年だけのことではなく、思い返せばそんな年もあったわけだ。それをひっくるめて人生いろいろだなと思うことはあっても、やっぱりこの瞬間は特に変わり映えしないように思い込んでいる。そんなものの見方だとおそらくはこれから先もずっと同じような感想で終止してしまうだろう。まずはその一括りにして小さな差異を見ない姿勢を改めてみてはどうだろうか。

小さな発見

いつもように毎日を過ごしている中で、ふと気になることがあったり、やってみたらどうなるのだろうと思ったことを見逃さない年にしてみたらどうだろう。おそらく、それらを少しでも実行に移すことができたら激変することは間違いないね。あなたも薄々感じているだろうけれども、いつもと同じようにいつの間にかどんどん保守的になってしまっていることに気が付き始めているね。普段とは違う道順で家路に着くことすら億劫になっている。それはなぜかといえば、できるだけそのことで不快な思いを避けているわけだ。本当のところはもっと消極的で、いつもと同じにしていても不快だとしたら、それは仕方がないと何故か思えるぐらいにまでになっている。そこから脱出するためには、新しいことをやる方がいいかもしれないけれども、それで失敗すれば今以上につらい思いを味わうかもしれないという恐れだけがいつもの日々に横たわってしまっている。それでもそれで良いと思い込んでいるのは不思議なことだね。

不快の真相

つらいことや不快なことの真相は、あなたが挑戦しないことだ。失敗は経験であり、そのことによって新たな扉が開く鍵でもある。その鍵をどれだけ獲得できるかが人生の真価であることを知っているはずだ。それなのに、もうこれで十分だとばかりに、その扉の鍵を得ようとはしない。いやもっと正確に言えば、得たところで厄介事が増えるばかりであなたにとっては不要なことだと思っているね。それで満足できるならそれも構わない。しかしながら、その誤魔化しによって、やっぱり心の何処かにトゲが残ってしまうわけだ。なら、大いにチャレンジして失敗を重ねて、それの数があなたの勲章だとすればどうだろう。もちろん厄介事が増えるし、面倒なこともたくさんになるだろう。でもそれを避けたところで、同じぐらいに不快な思いをしていることに気がつくだろう。どうせ生きるなら、最後まできれいに命を燃やし尽くそう。それがあなたの生きる道なんだからね。