うまく付き合う
成功と失敗
思ったとおりにうまくいくとき、あなたは優越感と恍惚感にあふれる。それを幸せと感じるわけだから、失敗するよりも成功したいといつも願っているね。あまりにその思いが強すぎると、失敗は最悪で避けなければならないことのように思ってしまう。ここで言う失敗とは、単純に思ったとおりにならなかったことだ。そういう意味で人生を俯瞰すると、ほとんどが思ったとおりにいくなんてことはなく、失敗ばかりの人生で嫌になってしまうだろう。けれども、視点を変えて、失敗だと思っていたことはすべてほんの僅かな成功に向けての準備と学習だったとするとどうだろう。成功するにはそれらはすべて無駄骨なんかではなく、大いなるプロセスの一貫となるね。まさにその体験がなければ成功なんて夢のまた夢だとすれば、普段から忌み嫌っている失敗は、もはや愛おしくさえ思える貴重な経験となるはずだ。
幸運と不幸
日々予測不能なことばかり起こる毎日だね。仮に予測できたとしてもどう対処すればいいのかわからないものさえある。それらはついてない毎日だとあなたは片付けてしまっているけれども、きっとよりよいことの予兆だと気づくことができるようになる。その途端に、今までは不幸の連続だと思っていたことが、すべていい兆しの予行練習へと変わるね。ならどんなことが起こっても、いつもあなたは幸せの真っ只中にいて、きっと未来は明るく思えて毎日が楽しく感じるだろう。そう、幸運とか不幸とかも、あなたがそれらをどこから見るか、どんな風に見ているかですべてが決まっているわけだ。そんな単純なことで世界ががらっと変わり、人生が充実するのだから、大いに活用したほうがいいね。楽しい時間とそうでない時間が避けられないとするならば、楽しい時間と経験が増える場所から眺めない手はないのだからね。
主観と客観
あなたを中心にいつも世界を見ているのか、それとも俯瞰的に周りとの関係性で世界を見ているのかによって、同じ出来事でも全く違う意味を帯びる。これからは答えのない時代に突入していくと言われていて、しかもその変化が目まぐるしいとなれば、客観的に物事を見るのもとても大切だけれども、それは同時に他人と比べるばかりの視座になってしまう。情報過多の時代において、あなたが見たいものや知りたいことを厳選して、あなたがそれでいいと思うものをどんどん増やすことができれば、余計な情報で一喜一憂することも少なくなる。誰かの顔色ばかりを気にするよりも、あなた自身を大切にできる時間を増やしていくのも一つの方法であり、そのことで幸せになれるのならば、そんな簡単でシンプルなことはないね。かと言ってわがままになれとか、時代から外れなさいと言っているわけではないよ。兎にも角にも楽しく生きるための中庸を見つけていくということが大事なんだ。