遮断のススメ
情報過多
とにかくネット社会の現代は、情報が多すぎる。そのことによって不安を煽り、感じなくても良い劣等感や不安に苛まれている。さらに悪いことに情報中毒気味になってそれらを無視したりすることが一番の恐怖であるから故に、どうでもいい情報のシャワーを浴びないではいられなくなっているね。高性能小型コンピュータをスマホと呼んで、むしろそれを使わずにはいられない状況に追い込むことで、多くの人がそれを毎日欠かさずチェックするようになっている。もはや片時も離さずに持ち歩いているし、それこそ1分1秒単位で最新情報をチェックする時間が増えている。当の本人はそれに気がつくこともなく、自らが悪循環に陥っていることすらわからない。一旦その端末から距離を置けばいいだけのことがどうにもできずにいるのだからね。あなたもスマホを家に置き忘れたときの絶望感たるやすさまじいぐらいに大きいことを痛感しているのではないかな。
正しさの変容
その世界での正義や正しさは目まぐるしく変化し続けている。ほんの十年前と今を少し俯瞰して見ることができれば気がつくことができるだろう。さらには、玉石混交な情報が数多く飛び交っており、うまく大衆心理をコントロールして金儲けにつなげようと言う輩が数多く存在している。最新の情報としてオワコンな情報を流してみたり、ルールを変えようと躍起になってその正しさをもっともらしく表現したり、人々の心を揺さぶるようなキャッチコピーでどうでもいい商品を売りつけようとしている。その渦の中にいるとは十分知っていて、それらを必要・不必要と選別できるだけのリテラシーも兼ね備えていると自覚している人ほど、その手口にすっかり騙されてしまったりするわけだ。ある意味、あなたのスマホから流れる知識の断片で、あなたの人生が構築されていると言っても過言ではないね。
不毛な論破
言葉だけではなく、ブロードバンド化でネットワークのスピードもかなり高速になったお陰で、動画などの映像コンテンツもいつでもどこでも視聴することができる。さらにはスマホの処理能力も向上することによって、いわゆるフェイクも本物と見分けがつかないぐらいにクオリティが上がっている。もはや動画であってもそれが本物なのか偽物なのかの区別もちょっとぐらいの知見では見抜けないぐらい精巧にできている。そんな情報の渦の中で、あなたはそれを見て影響を受けないはずはない。さらに、それらを反論したり批判したりすることによってもはやあなたが信じてきたことさえもが揺さぶられている。だからこそ正しさを求めて、なんとか論破しようと必死になって喧嘩のようなやりとりが常になくならないわけだ。もし、それによって辛くなったならば、しばらくは遮断することをおすすめするよ。生きる上でそれらの情報は全く必要もないことに気づくためにもね。