何事もほどほどに

日々

逃げて

辛いことや苦しいことがあれば、できれば逃げたら良いね。それに立ち向かう勇気や希望があればそうすればいいけれども、ちょっとそういった作戦が思いつかないときは時間稼ぎの意味をふくめて、距離を置けばいいんだよ。困難に立ち向かうスーパーヒーローでなければならないなんて思い込んでしまっているから、何が何でもあなただけのチカラでそれをやっつけようとしてしまう。けれどもそれはほとんど得策ではないんだ。眼の前に大蛇がいるのに、わざわざそれをつつくようなことはしない。そっとその場から立ち去ればいいだけだ。あとは作戦を考えて思いついたならば再び現場へいってみるのも良し、特に実害のない場所であればそうっとしておくのも名案だね。とにかく、すべてをなんとかしようとする癖をやめて、真正面から立ち向かう必要もないことを見極めるのもあなたの強さなんだからね。

責任感

なんでもかんでも不幸を一手に引き受けて、それに四苦八苦しているのはエネルギーを無駄遣いしているとも言える。あなたの眼の前には良いことも悪いことも起こることは不可避だけれども、だからといってすべてをあなたの責任として捉えなくてもいい。それをよく見極める眼力もヒーローには備わっているはずなんだからね。そうして冷静に物事を俯瞰する視点を持てば、ほとんどがあなたとは関係のないなにかであることが多いね。大好きなあのひとが不機嫌だからといって、その機嫌を無理に取る必要はない。それはその人の問題であってあなたの問題ではないからだ。誰かが困っていることが気になって、あなたが今できることをしてあげるのは良い。けれども、あなたまでもが同じ苦しみを味わう必要はないね。あなたまで苦しくなると、誰も助かってはいないという事実をきちんと見極める必要がある。

余裕

手を貸してあげられるのならば、その手を差し出しても良い。そのための条件としては、あなたに余裕があるからそうすることができるわけだ。ところが、あなたにも余裕がなく汲々としている状態で、やむにやまれず手を差し伸べてみても、結局は中途半端な助けにしかならず、したがってそれは余計なことになってしまうことが多いね。それが優しさだと教え込まれて勘違いしているかもしれないけれども、それならばあなただけでも幸せに生きることが望ましいわけだ。わざわざ渦中に飛び込むこともないし、飛び込んだところで結局は足手まといになるか、厄介事が増えることになってしまう。助けるふりとか、優しさを演出しているだけの偽善だと言われてしまうことがオチとなる。そうではなく、全部を引き受けてしまうことをやめて、できるだけのことだけをやるだけでいいわけだね。それも自己犠牲を伴うようなことまではしなくてもいいんだ。そこまでやるとやり過ぎだし、他になにか下心があると思われても仕方がないことになる。その範疇でやりたいようにやればいいだけだね。