おすそ分け
感謝
うまく行っているときこそ、過去のすべてに感謝しよう。でも、なぜだかそれはあたかもあなた一人だけで到達できたと勘違いしていることが多いね。それを喜ぶのに必要なのは、あなたの誇りや自負ではなく、それを支えてくれた大いなるチカラを感じているときだけだね。どうしてもあなたが頑張ったせいでそれを手にすることができたと思ってしまう癖があるから、すぐにその喜びが遠ざかってしまうわけだ。そうではなく、あなたが働きかけたすべてに対して、きちんとそれを受け取ってくれたからこそ、あなたが望む場所に導かれたことに気づくことが、感謝の本質でもある。それを見失ってしまうととたんにうまく行かなくなったりするのは、まさにそれであなたがそこに立つことができているのはあなたのチカラではないという証拠だとも言える。だからこそ、うまく行っているときこそ、自然と大いなる感謝があふれるのもそういう仕組みからだからね。
独り占め
すべてが順調でうまくいって幸せなときに、それを誰にも分け与えないのは得策ではないと言われるのも理解できるだろう。もっと言えば、幸せを感じているのならばそれを惜しみなく困っている人におすそ分けすることが、幸せをさらに大きくする秘訣でもあるね。ところが現代の資本主義社会においては、富めるものはさらに富を増大し、貧するものはどんどん失っていくように仕掛けられている。だからあなたはせっかく獲得した富を独り占めしようと画策するわけだ。その結果、本来の豊かさを感じる暇もなく、今度はそれを失わないように日々恐怖に支配されてしまうわけだ。豊かさとはあなたがどれだけ分け与えられる余白があるかどうかであって、独り占めするようなものは本来の意味の豊かさではない。それが先の恐怖の支配される理由でもあるわけだ。豊かさの本質に気がつくならば、あなたは富の大きさに関係なく、今すぐ億万長者になれると言われるのはそういう意味なんだ。
過不足
過ぎたるは及ばざるがごとしと言われるのも、結局のところ富を独り占めすることに首尾よくうまくいったとしても、幸せの総量は変わらないということを示している。苦難な道を歩んでいたあの頃のあなたに、少し豊かな暮らしができているあなたは声をかけてあげることだ。大丈夫だ、そのままでいいよ、ということであなたは感謝という心向きをうまく表すことができる。そのときそれでもあなたを支え続けてくれた存在にも気がつくことができるだろう。そう、豊かさは、そういった人にだけ与えられるものであって、もっともっと独り占めしたいと思っているひとには訪れないのはそういう理由からだ。もしあなたがいくばくかの幸せと豊かさを感じているのならば、過去のあなたのような人に感謝の気持ちを贈ろう。そうすることで、あなたはさらに豊かな暮らしを享受できるようになるよ。