人生の続き
初体験
歳を重ねるたびに、初体験が少なくなっているように思える。もちろん、やったことがないことをやる機会が減るという要因のせいだと思っている。でも、そうは言っても日々予期せぬことが起こっている。けれども、いつか見た光景と似通っている部分もあって、まっさらな気持ちでそれを受け止めることが減っている。ただそれも勘違いで、実は似通っていると思い込んでいるだけで、きちんと見れば全く新しいことだったりする。それをキャッチするチカラが錆びついてしまっているがゆえに、どれもこれも、ああまたこれか、と受け流すことが多くなっている。その違いを見逃してしまうから、それと同時にワクワクすることも見逃してしまっている。逆にそのことに気づいて改めて物事を捉え直すと、あなたの前にはいつもドキドキ・ワクワクする出来事が途切れることなくあなたに提供されていることに気づくだろう。
モチベーション
小さな挑戦が小さな成功や失敗という結果をもたらし、それを糧にして人生がより豊かなものとなっていく。ところが、小さな挑戦がいつの間にか取るに足らないものとして扱ってしまう癖がついてしまったがために、つまらなく退屈な日々を過ごしているように思いこんでいる。だから、いまいちモチベーションを保つことができず、流されてしまう日々として捉えてしまうわけだね。ところが、あなたは知らず知らずのうちに日々の問題解決をやってのけているね。それをこれまではその行動に対して、充実感と成長を感じられていたものが、取るに足りない日常と化してしまったわけだ。でもしっかりとあなたの内面にスポットを当ててみて、内省することであの頃と変わらぬ小さな挑戦と成功を見つけることができる。だから、いまいち気分が乗らないときこそ、あなた自身を振り返る時間を持つことが大切だね。実はあの頃と何一つ変わらないのだけれども、あえて日々の変化と成長を見落としているだけなんだからね。
バージョンアップ
そういう意味では、今のあなたもこれまでのあなたも違いはそれほど大きくないとも言える。大きく変わったとすれば、小さな差異を見つけるほどの敏感だったあなたも、どんどんそれだけでは飽き足らず大変化しない限りなんとも思わない鈍感力が身についたことだ。そう言うと、それが悪いことだと思ってしまうかもしれない。でもいつもの言うようにそこに良い悪いなんてない。鈍感力がもたらす恩恵は、微小な変化に一喜一憂をしすぎず、より大きな目標に向かって突き進むチカラを得ることにあるからだ。いわばステージが変わったなんてよく言われるように、小さな変化は今までもこれまでもずっと変わらずあるものとして、そこに満足してとどまるわけはなく、それらを通じてより大いなる成長と変化を実現しようとするステップでもある。要するに、人生がそのようになんでもないように続いていること自体が奇跡なんだね。だからそのままでいいんだよ。