見通し

日々

慎重かつ大胆に

緻密に計画を立てて行動することがいいとされているね。段取りや計画を見通す力がつくと、行動することが身軽になる。やりたいことを思いついて、それに向かって何から着手するかが見えると実際に実行していくことができる。けれども、何から手を付けていいのかわからない状態のままだと、思いだけが募っていつまで経っても行動に移せない。だからまずは状況を分析して、足りないものをリストアップするわけだ。そういうと一見難しく感じるかもしれない。けれども、普段何気なくやっているあなたの一連の動作は、非常に緻密にプログラミングされていることを改めて見つめてみるといい。単に朝起きて顔を洗って歯を磨いて出かける支度をする動作を具に見てみよう。洗面所に行って、どのタイミングで蛇口に手をかけるのか、歯ブラシを手にとる順序を間違えると動作がぎこちなくなることに気がつくだろう。そう、物事にはスムーズに進む手順が必ずそこにあるわけだ。

知識と知恵

知っているだけ、わかっているだけでは何も変わらないのはそのせいだね。ある書物の言説に深い納得が得られたとしても、それをあなたの行動の一部にどう取り入れることができるかが見えなければ知っているだけとなって、やがて忘れてしまうだろう。逆にうまく生活の一部に取り入れることができれば、あなたはその瞬間から大きく変わるわけだ。そのとき同時にいつものあなたの視点が変化していることに気がつくかな。いつも見ている何気ない風景がその瞬間にガラリと変わる。それを気づきとか言ったりしているわけだ。その体験が多くなればなるほど、知識が行動を伴った経験に変わって知恵と化していくわけだね。そうしてその知恵がなにかやりたいことを思いついたとき、それをどうやって行動に移していくことができるかという段取りを呼び起こすようになるわけだね。

願望成就

願うだけでは何も起こらないのは、そういう理由からだ。それをどうやって実現に近づけていくかという最初のアクションを取れるかどうかが大きなハードルとなっている。逆に言えばそのハードルを超えることができる方策を知っていれば、もはやその願いは叶ったも同然だね。いやいや、そんなに簡単に願いが叶うわけがないと思っているだろう。そう思ってしまった原因はすでに知っている。小さなアクションを日常生活にどう取り入れるかがわからないから、うまくいかないと思っているだけだ。でも、そういう見通しがたった瞬間にその願いは現実となって、もはやかつての願望は消えてなくなってしまう。そう、実はあなたはたくさんの願望を日常に変えてきたとも言えるね。その中で、どうにも最初の一歩をどう踏み出したらいいかがわからないことを特別な願望としてずっと残っているわけだ。いつもあなたの小さな変化の体験が、やがてそれらが成就する知恵となる。だから安心してできることからやればいいだけだね。