汗臭い仲間たち
汗
あなたは今の仕事に夢中になっている。それこそ汗をかくぐらいにね。だから必然的に頑張れば頑張るほど汗臭くなってしまう。それをあなたは忌み嫌って、着替えたりできればシャワーを浴びたりして気をつかっている。もちろん不潔なのは気持ち悪いだろう。さらには清潔を保つことはいいことだとされている。けれども、その汗臭さは、頑張った証でもあるね。いわば勲章のようなものでもあるんだ。だから、まずはそれをあまりにも気にし過ぎるのも、かえって良い結果にはならない。もちろん、不潔でいいという意味ではなくて、エチケットとして配慮するのは悪くはないことだ。でも、その汗をかくことは悪ではなく、あなたの自己防衛反応の一種でもある。そうしてあなたは今日も仕事に打ち込めるのならば、それをまずは受けれてみるのも必要だね。
泥臭い
もっとスマートにできるのならば、必要以上に汗をかくことも防ぐことができる。そう思ってどんどん省力化して同じ結果を求めるようになる。もちろん、それも現代社会では無理・無駄・ムラをなくすという意味では労働生産性の向上という意味では正しいとされている。肉体的にも精神的にもその方が快適であるのならば、それに取り組むのもいい。けれども、ここぞという瞬間はそんなことを気にせずにやるのも同じくらいいいことなんだ。その結果、やっぱり薄汚れたあなたがそこにいるのならば、それを誇りに思えばいい。そういう自分をまずは受け入れてみると、世の中には汚れることを厭わない人たちがたくさんいて、彼らが下支えしてくれていることで、快適な環境が保たれていることに気づくだろう。そう、誰かがその汚れ役をやってくれているからこそ、快適な生活が成り立っているわけだ。
洗い流す
どれだけ物理的に汚れてしまったとしても、それは洗い流すことができる。そのこと自体が幸せなことだね。それができるわけは、それを支えてくれている人たちがいるからこそでもある。あなたの世界にその視点が加われば、あなたは喜んで汗をかくだろう。それはあなたが夢中になった証でもあり、まさに幸せでいっぱいの毎日を過ごしている軌跡でもある。ともに汗をかいて夢中になっている仲間の存在をありがたく思えるだろうし、汗をかくことが今度は素敵なことだと再認識するからだ。汚れてしまうことを避けようとするがあまりに、あなたはやるべきことの半分もできずに消化不良の毎日を過ごしてもやもやするぐらいならば、少しぐらい汚れてしまう覚悟を決めて、眼の前のことに夢中になれるほうがいいというわけだ。そうして同じように汗をかいている仲間と出会い、肩を叩き合って笑いあうことができれば、汗臭いことが素敵なことだと受け入れられるよ。