踏み出す

日々

仲間

同じような格好をして、同じような生活をし、同じような悩みを持っている。そんな人達があふれるこの世界であなたは生きている。あなたとて、例外なく同じようなことを感じている。これはまさに奇跡と言わずしてなんというのだろう。似た者同士が肩寄せ合ってどうにかこうにか次々とやってくる課題をこなしているわけだ。朝も昼も同じように過ごし、苦しみもどちらが勝っているとか劣っているとかもない。そもそもそんなもの比べようもないはずなんだけれども、あなたはあなたのことをさておいて、大きな悲しみに打ち震えている友人を思いやっている。そんな世界にあなたは生きているわけだね。そうやって、身を寄せ合って生きることであなたはあなたでしかできないことを見つけて実行している。もちろんそれは些細なことでしかないんだけれども、あなたの仲間には大きな支えとなっている。

支え

そう、毎日が奇跡なんだけれども、あなたは日常を奇跡と呼ぶことを嫌うがゆえに、それは退屈な日々として分類している。なんてことのないさえない日々だと思いこんでしまって、そこからできれば脱出したいと願っている。もちろんそれは、高みを目指すという意味ではあなたを進化させる原動力となるときもあるね。でも、その次の一歩を踏み出すためには、まずはその軸足に力が入れられないとできない。その軸足を支えているのが、あなたが抜け出したいと思っている現状であることは間違いないわけだ。そこがしっかりしていないと、あなたはバランスを崩してしまい、一歩どころか後ろにひっくり返ってしまうだろう。そう、今この瞬間から踏み出そうと思うのならば、まずはあなたを支えてくれている足元がとても大事なことがわかるね。

的外れ

そうやって、今あなたを支えてくれているそれらに感謝することで、あなたは次の一歩を力強く踏み出すことができるというわけだ。逆に、そこを蔑ろにしてしまうと、次の一歩は大きく踏み出せない。それであなたは不満に思ってしまう。けれどもその原因はすべてあなたにあることがわかる。あなたが今に感謝できずして、未来を見据えたところでそれは幻でしかないからだ。逆に言えばそれが十分であるのならば、自然にあなたは次のステージへ進むことができる。それどころか、あなたが思っている以上の何かをどんどん得ることができる。そう、運というのはあなたがコントロールすることはできない。あなたができることは今をしっかりと見つめて大切にすることでしかない。だから何かを得るためにとか、何かを変えるためにすべきことは、ほとんどん場合的外れになっているわけだ。それがあなたが不満に思っていることのすべてなんだよ。