視点移動
うまくいかない
うまくいかない時、あなたは焦る。焦るがあまりに見当違いの行動をとることが多くなる。するとますます思っていたとおりにならなくて、八方塞がりだと思いこんでしまう。もはや打つ手を失って、途方にくれて呪いの言葉を投げかけることしかできなくなる。すると、ますます事態は好転するどころか、あなたにとっては最悪な状況へと突き進んでしまうわけだ。そんなときは一旦落ち着いて、あなたができることをしっかりやるといい。一見その大きく立ちはだかっている問題とは無関係に思えることであっても、日常的な些細な対処であっても、それらを確実にこなしていくことで、やがて道は開けていくわけだ。その理由はよくわからないことが多いだろう。それはあなたの視点が問題だと思いこんでいるところにフォーカスしてしまって、実は足元の小さなことの積み重ねであるという視点を忘れてしまっているからだね。
光と闇
真っ暗闇であればあるほど、僅かな光を見つけられるようになる。絶望は希望の光をより鮮やかに強調するわけだ。すなわち、お先真っ暗だと思った瞬間に、あなたは僅かな希望の光を見つけることは容易くなる。それが真のあなたの強さの証拠でもある。暗闇に目が慣れてくれば、状況を把握することもできるようになるし、その中でわずかながら何ができるかも見つけることができるようになる。不思議なことに、そんな些細なことをやったところでどうにもならないという絶望に寄り添って、それを受け入れることであなたは日常を取り戻すことができる。それはあなたに備わった強かさと言わずしてなんというのだろう。どんな状況下であっても結局のところあなたがやっているそれらは、暗闇ではなかったときと何が違うのだろう。いずれそれに慣れていつもの日常を送ることができるのなら、いついかなる時でもそこがベースに変えられる力が備わっているのだからね。
幸せと不幸せ
結局のところ、あなたがそれをどう感じているかだけが残るわけだ。幸せの真っ只中と思い込んでいた日々は、実は不幸のどん底であったと気づくだろうし、絶望の淵を彷徨っていると思っていた日々は、実際はとても恵まれた幸せの旅の途中だったとあとになってようやく気づくだろう。そう、今あなたが置かれているその場所をどう見るかで、コロコロと変わるだけで、実際のところいつもと同じ道をぐるぐる回っているだけに過ぎない。日々あなたが通っているいつもの道を、ワクワクしながら歩いているのか、考え事をして行き詰まった気持ちで歩いているのか、その違いでしかない。朝起きて家を出るまでにすることはおそらく同じだろうし、雨の日も嵐の日もあるだろう。それでもあなたがどこを見ているかによって、最高の気分でいられるか、最悪に感じているかだけの違いでしかない。さて、あなたは今どの気分で過ごしているだろう。