やり過ぎる癖
何もしない
何もしないようにと言われたら、真面目なあなたは何もしないようにと気をつけるだろう。そうすると頭の中は何もしないということでいっぱいになって、結局なにもしないということを全力で実行することになってしまう。これでは本末転倒なんだけれども、当の本人は何もしないでいようと知らず知らずのうちに努力しているというオチとなる。逆に今日の予定はいっぱいで忙しい日が始まるとなると、そうも言ってられなくなって結局元の木阿弥となってしまうわけだ。何かをしても、何もしなくてもあなたは同じように頭がいっぱいになってがむしゃらにそれらを遂行してしまうというわけだ。そうだからあなたは本当の豊かな休日を知らないままこれまで生きてきたわけだ。ストレス発散のために何かを必要としたり、のんびり過ごすための準備にエネルギーを費やし続けている。
リラックス
たまの休日に予定が何も無いとしよう。その日は本当に何もしないでいいはずなのに、かえって何かをしなければと焦ってしまうね。それは何もしないということが不安と同義語になってしまっているからだ。何もしないのがまるで悪かのように毎日思っているから、ポッカリと空いたスケジュールをなんとか何かで埋めようとしてしまうわけだ。本来そのスケジュールは空白であるのが自然なことなのに、いつの間にかぎっしり埋まっていることが当然だと勘違いしている。もちろん、隙間なく入っているスケジュールやTODOリストを見てうんざりしているわけだけれども、かといって真っ白なスケジュールにもうんざりしている。そんなあなたにリラックスして休日をぼんやり過ごしなさいと言ったところで、そうする術も忘れてしまっているわけだ。
やらないこと
何かをしなければならないという強迫観念のようなもので、あなたは日々強制的に動かされているわけだ。となると、逆にやるべきリストをやらないことリストに書き換えた方がいい。やるべきことでぎっしり埋まっているスケジュールをやらないことでいっぱいにすればいいわけだ。そのスケジュールはすべてその時間に会議をいれてはならないとか、打ち合わせをしてはいけないとか、勉強してはいけないとか、そういうことになる。真面目なあなたはそれをまた遂行すべく努力を始めるだろう。できるだけそれらをしないように細心の注意を払って過ごしたら、なにか新しい世界が広がるだろうか。それともやっぱりいつものようにそれはそれで忙しい毎日となるだろうか。いずれにせよまずはやるべきこととやらないことでスケジュールを埋めてみよう。もしかしたら、ちょうどいいバランスが発見できるかもしれないね。