学ぶ喜び

日々

学び

学びとは、まずは真似をするところから始めるね。なにかお手本を見たり聞いたりして、そのとおりにやってみる。もちろんすぐさまそれができるわけではない。だから、できるだけお手本に近づけるように練習するわけだ。そうやっているうちにある日突然できなかったことができるようになる。それは、なんというかコツを掴んだかなっていう感じだね。できてみればそれまでの苦労はすべて報われた気がして心が晴れやかになる。その喜びは、まさにお手本と一体になれたということであり、それまでの苦労は、あなたがあなたを主張するがあまりに、お手本のそれとは一体化できなかったという苦しみだったわけだ。だから大抵はそうやってできてしまえば、なんてことのないことだと感じるのもそのせいだね。あなたはあなたにこだわりすぎるがあまりに、お手本どおりにすることすら困難だったわけだ。

一体化

あなたがあなたのやり方とかこだわりを捨てて、お手本という世界に一体化することで喜びや幸せをそこに感じている。それこそが幸せの法則そのものだね。逆に言えばあなたがあなたなりのやり方にこだわるがあまりに、いろんなことに対して抵抗を生み出していたとも言える。わざわざあなたを持ち出すことで、なんてことのないことすら困難に自ら変えてしまっていたわけだ。努力よりも脱力と言われるのもそのせいだね。流れに身を任せるなんて、何となくあなた自身を捨て去るような気がしてなかなかそうはできないままでいる。けれども、そのどうってことのないこだわりを捨てて方から力を抜いて、もうどうにでもなれと思った瞬間にやりたかったそれらができるようになることが多いわけだ。それに気がついたならば、何かを獲得することが簡単に感じられるようになる。簡単にできることをわざわざ難しくしていたのは、実はあなた自身だと知ってしまったからだね。

流れ

だから、こだわりが多ければ多いほど、それ以外の何かを獲得するのが困難になるわけだ。なぜならそのこだわりは、あなたの周りに壁を生み出し、いくつもの扉に鍵をかけているのと同じことなんだ。もうこれ以上は受け取らないし認めないと高らかに宣言しているようなものだね。そうではなく、まっさらな気持ちになって、それこそ無我夢中になって真似をすることで、あなたはその壁と扉を取り除くことができるわけだ。そうなれば風通しが良い本来の姿に戻るわけだから、あらゆることもすべてそのまま受け入れることができるという仕組みだね。学びは真似ることから始まるというのもその理由からだ。だから、なにか新しいことを得たいと思ったときは、まずはすでにあなたがこれまで構築した壁や扉を取り除くことから始めるといい。偏った自分らしさとかあなたらしさなんていうのは一旦忘れて、愚直に真似てみるのが一番の近道とも言える。そのコツを掴んだら、あなたはすでに何者でもないが故に何者にでもなれるわけだよ。そうやって変幻自在になれば、あなたにはいつでもどこでも常に幸せになれるスーパースターに変身したのと同じなんだ。