あなたの天命

日々

選択肢

悩み多き人生において、選択に迫られることが何回かあるね。どっちにしようか決めかねて、悩みに悩んだ結果何もしないという選択肢を生み出してしまうことがある。あまりにどちらも選べなくて、それならどちらもやらないという結論に達してしまうことだ。おそらくあなたにも心当たりがあるんじゃないかな。そうやって、大きなものを失っていくわけだ。それは、失敗してもいいからやってみたという経験だね。経験は必ずあなたに何かをもたらす原動力であり、生きることそのものであることを知っている。これまでも今からもその経験が思い出となり、知見と変化して次のステージへと冒険活劇が続くわけだ。けれども、何もしないという選択をしてしまっては、せっかくのチャンスを逃してしまうことになり、あなたはそこにとどまり続けるわけだ。もちろん大いなる自然の流れはとどまることを知らないので、そこに足踏みするだけでそれに対抗するためのエネルギーを莫大に消費して、何もしないという選択肢を選んだとしても、なにかするのと同じぐらいもうへとへとになってしまうわけだ。

自己肯定感

この国は西欧と比較して、自己肯定感が極端に低いと言われている。その喧伝が本当かどうかはこの際議論せず、あなたはどうだろうか。自信には根拠が必要だと思っていると、そうやって何もしないという選択肢を選び続けたことからあなたには間違った選択をしてえらい目にあったという経験すらできないままでいるわけだ。もっと言えば間違った選択というのも怪しいわけで、相当大変な思いをしたという貴重でが唯一無二の経験としてきちんと刻まれている。だからそれも大いなる潮流に乗っているということでもあるね。社会の荒波に揉まれて一皮むけた、なんていう武勇伝にもなるわけだ。ところが、何もしないで事なかれ主義で来てしまったあなたにとっては、その与太話でさえ鬱陶しく思ってしまう。何もしないから経験が不足し、あれは大変だったと語る言葉もない。そうだからますます自信を持つことが苦手になっていくという悪循環に陥ってしまうわけだ。そんな状態で自己肯定感が高まるわけもないね。

未踏

やったことがないことは、誰にとっても不安であり未知の領域であることは間違いない。でもそれをできると勘違いしてやろうとすることがバカげているとあなたは冷めた目で見ている。失敗を恐れるということは、それそのものにあなたの自己肯定がそこにとどまっているからだね。やらかした経験は、もちろん色んな人に迷惑もかけるだろう。その代償は小さくないときもあるだろう。けれども、誰もやってもないことを知ったかぶりをしてアドバイスしてくる人に気を遣うのも変な話だね。あなたが人柱になるつもりで、やるしかないのだからね。そうやって根拠のない自信を奮い立たせて苦しんで悩んだその経験は、同じく悩む誰かの気持ちを一番よく理解できるようになる。そうやってあなたの失敗は誰かの救いに変わっていくわけだ。ほら、あなたは仮に失敗だらけだとしても、あなたがいるだけで必ず悩み多き人の救いになって役立っているわけだ。そして、それをやれるのもこの世でただ一人、あなたしかいないんだよ。