宇宙の旅

日々

直線的な未来

過去は現在まで直線的に感じていて、未来は現在からの延長線上にあると思いこんでいるね。時間軸を表すときに数直線を引いて考えることが常になっているからそうなるのだけれども、それは本当に現実を反映しているのかどうかを考えてみればいい。ある日突然にいつも非直線で突発的な出来事に驚く毎日だっただろう。そう、考えてみれば過去も未来も一直線上にそれが存在するわけではなく、正確に言えば螺旋状であるとも言える。一直線に未来を考える癖があるけれども、実際にはそこから外れたことばかりがあなたをいつも悩ませているだろう。そう、想像していたのとは違うことばかりで辟易としている。それは、本当に未来が一直線上に起こる出来事であれば、ある程度は予測可能であり、それならある程度備えていればなんとなかなる範疇ではあるんだけれども、あなたに襲いかかる無理難題はそこから大きくハズレていることばかりだ。そのことからもわかるように、過去・現在・未来は決して直線的に並んだものではないわけだ。

想定外

それには理由があって、あなたが住む地球はいつも自転しながら太陽の周りを公転している。しかもそれは太陽系とともに移動しながらだとすれば、太陽系の外側から見れば螺旋状に運動していることになる。太陽はそのものが移動しているという事実はごく最近になってわかったことだけれども、そうなると宇宙という場所に固定されたものではない。1年経てば同じ場所に戻るように思っているけれども、太陽系そのものが移動しているのならば、同じ場所に戻ることはできない。常に場所を移動しつつその関係性だけが同じようになるだけのことだね。とは言っても、地上から見える北極星はいつも北を指し示しているし、月の満ち欠けも同じように見える。だから時間軸も同じように感じているから数直線上に過去・現在・未来があると勘違いしてしまうわけだ。本当に直線上であれば、ある程度の未来は予測可能だけれども、これほど科学が発達した現代であってもそれが困難なのはおそらくあなたの感覚と実際の現実とのギャップがあるからだと類推できるね。

動き続ける

となれば、激動の荒波に揉まれるが如く、あなたの未来は予測不可能であって、ちょっとした出来事の計画ぐらいはなんとかなるにせよ、それ以上の段取りは無駄となるわけだ。明日の天気ぐらいはなんとか予測できたとしても、数日後になると途端に精度が落ちてしまう。そんなことに振り回されて一喜一憂したところで、まさにそれらは杞憂に過ぎないね。実際、最悪の自体が必ず起こると落ち込んでいても、実際にはそれほどでもなかったという経験も多数あるだろう。だから結局のところ、なんとかなるというのが一見投げやりに感じるかもしれない。けれども、それは螺旋状に移動していることが事実であれば、さもありなんということだ。あなたは一瞬たりとも一処に居た経験はないのだからね。しかしながらそれをここにいる限りにおいては見ることも感じることもできない。だから、ある程度の予測をもって色々と画策するのは仕方がないし、それをやってはいけないということでもない。ただ、あなたは地球という宇宙船で旅に出ているとすれば、繰り返しの日々なんてどこにもないということだけは知っておくと、これまでの思っていた人生とは全く違う世界が見えるかもしれないよ。