人生の舞台照明

日々

強みと弱み

あなたには、強みと弱みが兼ね備わっている。その両方がうまくバランスして絶妙なバランスを保っている。しかしながら、時として強みだけを強調しようとして嫌味に変わったり、弱みばかりが目について絶望したりしている。その両方があなたを支えていることには間違いないというのにね。両極端なそれらによって一喜一憂している毎日となってしまうわけだ。それは正しくあなたを見ているというには程遠いものであることも知っている。そしてもっと言えば強みも弱みもあるからこそ、あなたはそれらが存在している幸せの真っ只中にいて、すべてが超絶なバランスによって成り立っているにもかかわらず、極端な方向に振れてしまうことで自らバランスを崩してしまっている。バランスを失った存在は、そもそもの位置から外れてしまって、そのいずれに偏ったとしても、あなたの理想には程遠いものとなってしまうわけだ。そして、そのバランスを取り戻すためにまた四苦八苦を繰り返しているわけだ。

やじろべえ

偏りすぎてしまうと、そのバランスをなんとかとろうとしてまた思っていた方向とは違う向きに振れてしまうことになる。だから、良いところばかりに注目するのではなく、弱点や欠点もまるごと受け入れることでそのバランスは完成するわけだ。そもそも光をある一方から当てると、その裏側に影ができるようにすべてをあなたの思考が生み出した理想ばかりを追い求めることで、その裏側にはくっきりとした影が強調されてしまうわけだ。それを打ち消すにはその裏からも強い光を当てないといけなくなるわけで、強みばかりに光を当てると、弱みもくっきりはっきりと主張することと同義となる。そんなことを繰り返す日々の中で、あなたの理想はいつまで経っても叶わぬ夢と感じているわけだ。いつも同じことを伝えているが、その強みや弱み自体もあなたが勝手に思考したなにかでしかなく、世界の真実とは程遠いものだ。仮にあなたが首尾よく強みしかない理想郷に到達したところで、実はそれは単なる地獄絵図だったというオチになってしまうに違いないね。

あなたらしさ

これらのことから、あなたらしさとか個性とか多様性とかというものは、あなたが勝手に思考に生み出したそれらであって、この世の絶対軸やものさしで測れるものではない。良いとか悪いとか、理想とか現実とか、幸せだとか不幸だとか、そんなものはどこにも実在しないのは知っているはずだ。ところが、あなたの世界でのそれらの基準は、あなたを動きやすくするどころかかえって動きづらくしてしまう作用が強くでてしまうね。とにかくあなたが今やるべきことは、そう感じたときに次の一手を打つことなんだけれども、結局のところ身じろぎ一つも恐怖に変わってしまう。そこから失敗を悪だと決めつけて、成功しないといけないというマインドセットが生まれるわけだけれども、それらも情報として思考が処理しているだけで、あなたの本来の生き様とは全く関係がないものだ。思考は単なる情報に過ぎず、その情報の根拠も怪しいものなんだ。だから上手にそれらを操るために、視点移動というスポットライトを自在に操る必要があるわけだね。