ステキなあなた

日々

夢の中

あなたがなにかに夢中になっているとき、あなたは今を満喫していることと同義だね。そしてそこには、未来への不安も過去の後悔も存在しないわけだ。ここに幸せの本質が見て取れるかな。もちろん、絵が好きで河川敷で構図を気にしつつ描いていたり、ギターが好きであなたの今の気持ちをどう演奏するかを試行錯誤していたり、美味しいものを探して見知らぬお店を開拓してみたり、そういうときにはそれがつまらない日常だとか、そんなことしていて大丈夫なのかという漠然とした不安とか、いつまでも過去の失敗にとらわれてくよくよ悩んでいる隙がまったくないわけだ。もっと言えば、そうやって人生を楽しんでいる人に出会ったとき、あなたはその姿に感動して羨ましく思っていたりするときでさえ、これまでの過去や将来への得も知れない不安がそこにはない。すなわち、あなたがそれを実現してようが、憧れているだけであろうがあまり関係はなく、そうやって今を楽しむということにその本質が横たわっているわけだね。

幻の人生

そういうワンダーランドにあなたは生きている。だから今あなたは間違いなく夢の中にいると言っても過言ではないわけだ。あなたがそれをやろうとも、もしくはまだやってなくて憧れの人が目の前に現れている状況であっても、いずれにせよ間違いなく幸せの中にいる。だから、何をやってもうまくいかないとか、くよくよ考えてやりたいことができないとか、そんなことは単なるノイズでしかなく、それを体験している今ここにいること自体が幸せの渦中にいることに間違いはない。そう思って世の中を再構築してみると、案外あなたが思っているそれとは全く違って素晴らしい世界だと気づくことができるだろう。憧れの人があなたの前に出現する奇跡、それを一緒にやれるかもしれないと勘違いできること、または、それは叶わぬ夢だと思って眺めていることができること、すべてが幸せの中にしか存在できない状況だね。なのに、それらをいつもあなたは呪いの言葉で汚してしまっている。うらやましいとか悔しいとか思っているわけだけれども、それすらも愛おしい今を過ごしている証拠でもあるね。

選択と決断

そうやって、あなたは幸せの真っ只中にいていくつかの選択肢があってそれを選ぶという決断することができる。その積み重ねがまさに今のあなたであって、それを後悔したりもできる。あなたはどうであっても万能なのはそうやって自ら選んだり、不本意ながら渋々選んだり、その結果を良いとか悪いとか判定したり、それがラッキーだとか不幸だとか決めることができるからね。そして、それらを総括して自己演出することすらできる。幸せがあるからこそ、不幸の主人公を演じられるわけだ。もしあなたに不幸しかなければ、それらの選択も決断も、その後の総括も不可能だ。ということは、あなたが今どう思っているかなんてことは全く関係なく、あなたは間違いなく幸せなんだよ。選択肢がないとか、親ガチャとか上司ガチャとか言っていられる今のあなたは、決して不幸ではないことがこれでおわかりかね。だから、そう言われてもなんとなく納得できない顔になっているあなたが、実は今一番ステキなんだよ。