ステキなプレゼント
思いがけないこと
あなたの人生はすべてが思いがけないことばかりでできている。それが証拠にあなたが思っていたとおりには決してならずに、それをアンラッキーだと思いこんでふさぎこんでしまっていたりするね。逆に思いがけない幸運があったときは、あなたはそれをしっかりと受け止めるというよりも驚きのほうが大きいわけだ。それが大きければ大きいほど、もしかしたらそれが結局のところ不幸を導いてしまうのではないかという余計な心配さえしてしまうね。こんなことで運を使い果たしてしまったら、もう残りの人生ではこんな僥倖は訪れないのではないかと悲観したりする。おかしな話で、そうやって思いがけないことに一喜一憂して、どちらかといえばそのことによる最終到着点は必ず不幸だと信じているようなものだ。そもそも思いがけないことでできてる人生において、それらに色をつけている主体は誰なのかを考えればすぐに答えがわかるように、まさかの連続そのものが生きる喜びそのものだと気づくことができるはずなのにね。
あなたがしたいこと
そうやって日々いろんなプレゼントをもらっているわけだけれども、殆どの場合、あなたが望むそれではない。だからあなたは今この瞬間がついてなく、不幸の渦中にいると間違った判断をし続けているわけだ。ところが、あなたが望むそれはとても狭隘であり、身勝手であり、たとえそれが叶ったところで十中八九満足できないのは間違いない。だから、もっともっとと足し算で追加することが必須となるわけだし、1万円より100万円だろうし、一人だけに好かれるよりも10人に好かれたいと思っているだろう。あなたの望むしたいことは、すべて数量化できるのはそういうことだ。幸せな日々と不幸な日々があるとすれば、幸せな日々が100%になったとしても、その幸せの内容に文句を言い始めるに決まっているだろう。あるいは、もっと幸せな人を見つけて、あなたはまだまだそこには到達していないとやっぱり嘆き悲しむことだろう。あなたの欲望が際限がないのも、実はあなたがしたいと思っていることに根本原因があるからだ。
神様からの贈り物
そうやってあなたは日々神様から受け取っているプレゼントを正しく見ることができないままでいる。様々なそれらを受け取っているにもかかわらず、表面的な包装紙や形や大きさだけを見て放置しているようなものだ。これじゃないとずっと思い込んでいて一度もその中身をきちんと見たことすらない。箱の中には毒ヘビが入っていると思い込んでいたり、爆弾が入っていると思っているからだね。いずれそれらはあなたにそれこそ思いがけない幸運が訪れる鍵だとしても、あなたは決して開封することすらしない。そんな状態だから、あなたは自ら何も受け取らないことを選択しているわけだ。そして自らそうしているにも関わらず、誰も何もしてくれないと嘆き悲しんでいる。目の前にたくさんのプレゼントがあるのにね。だから、まずはそのプレゼントの一つ一つを開けてみることが必要なわけだ。ありのままを受け取る勇気をもって、きちんとその中身が本当は何であるかの真贋を見極める力を持つことが求められている。さて、どれから開けてみるかな。