休息ミッション
お休み
この国は比較的勤勉で真面目な人が多いと言われているね。だから、ちょっとでもサボることが悪いことだと思いこんでいる人が多いわけだ。もちろん頑張るときは夢中でやるのは人生を存分に楽しんでいるわけだから、それをわざわざやめる必要はない。ところが、そこに無理が多くなってきているのならば、ちょっと一息つくことも結局のところ継続して頑張ることの大事な要素の一つでもある。小休憩を入れて気分を新たに取り組んでみるというのは、別の扉が開き、視点も変えることができてさらに楽しむことができるはずだからだ。ところが、休むという素晴らしい取り組みの一部を極端に嫌うがあまりに、もはや思考停止して同じことを繰り返してしまうことがある。それでは、せっかくの楽しみも半減してしてしまう。だから頑張ることや真摯に取り組むことの中には、きちんと休憩することや諦めることがセットなんだ。そこを忘れてしまうとどんどん楽しみが苦しみに変わってしまう羽目になるわけだ。
緩急
ずっと全力で走り続けていると、それまでの道のりのなかでの周りの景色なんて見られなくなる。とにかく目的地にたどり着くことだけが楽しみだと思いこんでいるからね。それは何を意味をしているのかというと、その過程においても楽しめることを放棄していることと同じだね。それらをひっくるめての素晴らしい体験なんだけれども、おそらく首尾よく目的地に到着したとしても、喜びは半減するのはすぐに理解できるだろう。旅は目的地に向かってその道中も楽しめることが醍醐味であり、さらには些細なトラブルをなんとか解決するサブミッションも含めての目的地への到着なんだ。そしてそこから無事元の位置に戻るまでが旅の全工程なわけで、道中ろくな景色やちょっとした発見もないまま進んだところで、それは不完全だね。もっと言えば、一大決心をして旅支度をしている段階から、もう旅は始まっているわけで、それらは目的地につくための単なる単純作業だと思いこんでいるのならば、あなたは本来の旅をしたことが一度もないとも言えるわけだ。
道中
もっと言えば、旅の本質は目的地に無事到着することではないことに気がつくだろうか。目的地は実はどこでも良くて、単なる思いつきで決めて良いものだ。重要なのはそこへ行こうと思い立ったとき、そこまでの道筋をどうするかを思案することであり、そのためにはどこで休息を取るべきかを考えることだね。そうやって戦略を戦術に落とし込めることが成功の鍵とも言える。段取りとか逆算をして、仮にそこへ向かうためには何が必要で、どんな移動手段で、全工程でどれぐらいのコストが必要かを試行錯誤していることが一番であり、仮に目的地にたどり着けなくても良いわけだ。あなたがとりあえずそこに向かおうとしたすべてが結果であり、その過程での体験がすべてなんだ。それが証拠にあなたはいつ生まれたかの記憶もないし、この先人生という旅がどこで終わるかの予測すらできない。けれども今というこの瞬間に夢と希望にあふれている毎日を過ごすことができているのだからね。